昔「テトラパック」のコーヒー牛乳飲んでた人、手を挙げて!

こんにちは。husband(@kumafumoblog)です。

21世紀も20年が経過した2021年(令和3年)、飲み物の容器の代表と言えば

「ペットボトル」

でしょう。

続いてアルミ缶といったところでしょうか。

スチール缶は、缶コーヒーくらいしか思い付きません。

ガラス瓶は、ビール・ウイスキー・日本酒などアルコールのボトル、果物ジュース瓶という印象が強いです。

 

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意外と多い紙パック飲料。昔は『四角形』ではないものもあった!

ただ、考えてみると意外と使われているのが

「紙パック」

です。

牛乳や果物・野菜ジュースの紙パック商品は、スーパーやコンビニでも様々な種類を見かけます。

ところで、紙パックの形状はどんな形になっているでしょうか?

「そんなの、長方形の箱形に決まってるだろ!」

というお声が聞こえてきそうです。

確かに、現在売られている紙パック飲料は長方形、つまり「四角形」の「六面体」ばかりです。

しかし、若い世代の方々はご存知ないでしょうが、昔は四角形ではない形の紙パック飲料が売られていたのです。

 

三角錐の紙パック、『テトラパック』が存在した!

恐らく40歳台半ば辺りで、

「知っている人」

「知らない人」

の境界線が引かれるはずです。

「もしかして、江崎グリコの『カフェオレ』みたいな円筒形?」

とお思いの方がいらっしゃるかもしれません。

実は、「三角錐」、すなわち「三角形の四面体」の紙パック

「テトラパック(TetraPak)」(通称)

に入った牛乳・コーヒー牛乳が売られていたのです。

 

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スウェーデン発祥の『テトラパック社』による紙パックだった!

この「テトラパック」は正式名称ではなく、現在は

「テトラ・クラシック」

が正式名称です。

日本では「三角パック」と称されていました。

この紙パックを製造している企業の名前が

「テトラパック社」

だったのです。

日本テトラパックのWebサイトによると、1951年(昭和26年)に北欧スウェーデンのルンドという都市で、Ruben Rausing 博士が

「AB TetraPak社」

を設立。

翌1952年(昭和27年)9月、四面体紙容器用のテトラパックの最初の充填機が、ルンドの乳業会社に納入され、同年11月に100ml紙容器でのクリームの充填包装が開始されました。

1958年(昭和33年)には、牛乳や非炭酸飲料向けの200mlポーションパックが加わりました。

 

海の近くで見かけるあれの名前も・・・。

テトラ(tetra)

は、ギリシャ語で「4」を意味するそうです。

海や河川で見かける消波ブロックは、一般的には

「テトラポッド」

と呼ばれていますが、あのテトラも4本の脚がある形状を表しています。

ただ、「テトラポッド」という言葉は、「不動テトラ」という企業が生産する消波ブロックの

「登録商標」

です・・・。

 

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この発明が、牛乳などの流通に革命を起こした!

話が少し脱線しましたが、このテトラパック(三角パック)は一枚の紙から作れます。

経費が安くなる上に、重量も当然ながらガラス瓶よりもはるかに軽量でした。

牛乳などの流通にとっては、革命的な発明だったのです。

その後、現在の四角い形状

「ブリックタイプ」

が発明され普及したことで、

三角錐のテトラ・クラシックはほぼ姿を消しました。

現在スーパー・コンビニなどで売られている紙パック飲料の、折り曲げられている部分をめくってみると、どこかに

「TetraPak」

のロゴが印刷されているはずです。

なお、テトラパック社は現在スイスのローザンヌに本社を構えています。

 

幼い頃、病院の自販機のコーヒー牛乳がテトラパックだった!

私が「テトラパック」の飲み物を初めて飲んだのは、幼い頃(4~5歳くらい)に定期的に通院していた病院でした。

院内には飲料の自販機がいくつも置かれていましたが、その中の一台が牛乳やコーヒー牛乳を販売していました。

親に初めてコーヒー牛乳を買ってもらった時は、出てきたコーヒー牛乳の独特な形にビックリしました。

それ以降しばらくは、診察が終わった後にコーヒー牛乳を買ってもらうのが楽しみでした。

当然ながら「テトラパック」という言葉も、「三角錐」という言葉も知りませんでしたが、あの紙パックの形はずっと記憶に残っています。

 

最後に・・・。

日本では、何と2004年(平成16年)まで「テトラ・クラシック」すなわち三角パックの商品が販売されていたらしく、それを知った時は驚きました。

10年後の2014年(平成26年)に、生協の商品に採用され10年ぶりに復活したそうですが、現在は完全に市場から消えてしまいました。

確かに、積み上げにくい点や搬送用の専用ケース(六角形)が必要となる点など、21世紀の現在は不要の存在となってしまったのもやむを得ません。

しかし、飲料の流通の歴史において、「テトラパック」(三角パック)の果たした役割はとてつもなく大きいものでした。

もう一度、「テトラパック」のコーヒー牛乳を飲んでみたいです・・・。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。