現在、世界中の実態経済は、新型コロナウイルスの影響で大きなダメージを受け、各業種(一部IT・オンライン業種を除く)とも低迷しています。
しかし、それにもかかわらず各国の株式市場は活況を呈しており、NYダウ、そして日経平均株価さえもコロナ以前の水準にほぼ戻っています。
マスコミの解説によると、各国がコロナ対策のため、財政バランスを顧みず大規模な金融緩和を進め、市場にお金をジャブジャブ注入しましたが、企業活動にはあまり使われず、余った資金が株式市場に流入しているとのことです。
個人投資家の急増も大きな要因!
個人的にはもう一点、個人が投資、特に株式投資を開始し、資金を市場に注ぎ込み出したのが大きな要因と考えています。
インターネットのニュースサイトなどでも、株式投資に関する記事がここ半年あたりで急増しているように感じます。
個人投資家が同様に急増し、そうしたネタへの関心も高まっているのでしょう。
そして、アメリカでは手軽に株式投資を行えるアプリ「ロビンフッド」の利用者が急増しています。
日本と同じく今まで株式投資に縁のなかった人々が、個人投資家デビューして市場に参加してきたのです。
上昇相場で含み益の人は多いはずだが・・・。
現状では、ある程度の数の投資家は日米市場の上昇気流に乗れて、含み益を得ていると思われます。
このままどんどん株価が上昇し、含み益も連動して増加・・・、などと希望は膨らみます。
しかし、簡単な話ですが「含み」益はしょせん仮の利益に過ぎません。
売却あるいは買い戻し(空売りの場合)を行って利益を確定させて初めて、自分の手元に残ります。それまでは本当に儲けたとは言えません。
株式市場は、決して自分の都合の良いように動いてはくれません。
今日大きく勝っていても、明日には大きな含み損を抱える可能性があります。
NYダウや日経平均も、時折大きな暴落あるいは暴騰が起こりますが、例えばアメリカのヘッジファンドなどは、直前あるいは直後にはもう利益を確定して逃げています。
個人投資家にはありがちですが、「まだまだ騰がる!」と思ってポジションを持ち続けていたり、「今なら儲かりそう!」とつられて高値掴みをしていると、結局は負けてしまいます・・・。
株式投資は勝ち逃げできるゲーム!
株式投資は他のゲームと違い、「勝ち逃げ」が許されるという特性を持ちます。
ある程度自分が納得できる額の利益に達すれば、お金(=利益)を持って市場という賭場から自由に出て行っていいのです。
トランプのポーカーに例えれば、「ロイヤルストレートフラッシュ」のような大きな手を狙う必要はありません。
「ツーペア」くらいの比較的簡単に作れる手で勝ち、
「これでやーめた!」
としてもいいのです。
最後に・・・。
ヘッジファンドのようなプロでも、大きな利益を得られるチャンスは年間でもそうそうなく、結構細かい利益を積み重ねて稼ぐと言われています。
我々平民の投資家も、一獲千金を狙うより、「ツーペア」での上がりを目指すくらいの方が、結局は勝てる可能性は高まるはずです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。