競売物件の多くは、内部が乱雑なことが共通点!

このブログでは、「不動産競売」についていくつかの記事を書いています。

不動産競売とは、債務者が借金を返済できない場合、債権者が担保に取っている不動産の売却を裁判所に申し立てる法的手続です。

裁判所は様々な事務を行い、不動産を競りにかけて最高値の入札者に売却します。

新聞に時折「裁判所競売物件情報」が掲載されており、ご覧になられた方も多いはずです。

 

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競売手続が開始されると、執行官が家の内部を調査に来る!

債権者(=担保権者)の申立が正式に受理されると、裁判所は「開始命令」を出します。

そして、申立された不動産について調査を行います。

裁判所の「執行官」と呼ばれる人が、直接現地に赴いて様々な項目について調べます。

更地でなく建物も対象であれば、当然建物内部にも立ち入ります。

抜き打ちで突然押しかけることはなく、事前に所有者や居住者と日時の打ち合わせをした上で訪問します。

一戸建ての場合、庭や門の周りも調べます。

そして、家の内部も玄関、風呂・トイレ、台所も含めた隅々まで確認し、写真も多数撮影します。

さらに、家人への聞き取り調査まで行います。

所有者・居住者と連絡が取れなかったり、約束の日時に不在の場合は、鍵屋さんを呼んで開けさせるという職権もあります。

 

調査の結果は、現況調査報告書にまとめられる!

調査が完了すると、執行官は「現況調査報告書」を作成して裁判所に提出します。

申立した担保権者や利害関係人は、裁判所へ報告書の謄写(=複写)申請をすれば、報告書の写し(有料です)を入手できます。

また、入札期間中は入札希望者も閲覧可能です。

報告書には写真や図面(地積測量図など)も載っているので、かなり分厚くなります。

じっくり読み込むと、かなり時間がかかります。

競売物件だからと言って、債権者が勝手に家に上がり込むことは、当然許されません。

報告書の内容や写真から内部の様子を知るしかありません。

 

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競売物件の家にはある共通点がある!

私は100件超の現況調査報告書を読んできましたが、様々な案件の写真を見続けているうちに、そうした競売物件の多くには、ある共通点があることに気付きました。

それは

「家の中が散らかっていて、乱雑である」

点です。

家の築年数により、家の外部及び内装が劣化し傷んでくることは当然で、ある意味普通です。

そういうところではなく、整理整頓が全く行き届いておらず、不要品としか思えないような物が家のあちこちに雑に放置されている感じなのです。

さすがに近年社会問題化している、「ゴミ屋敷」的な家は見たことがありませんが、ちょっと歯車が狂えばそうなりそうな雰囲気の家が多かったです。

 

他人が家の中を見て回ることに意識が及ばない?

前述したように、裁判所の執行官はいきなり押しかけてくることはありません。

事前に日時の約束をしていれば、一般的には

「他人が家の中に入って来てあちこち見て回るから、少し部屋を片付けておこうか。」

となるはずです。

しかし、そういった考えは全く浮かばなかったと思われるような乱雑な家の中を、写真を通してではありますが、たくさん見てきました。

 

居住者の心理状態が家の内部に表れている?

数年前に読んだある本で、ワイドショーの事件リポーターとして長年活躍なさった東海林のり子さんの、次のような主旨の言葉が引用されていました。

「たとえば殺人などの事件が起こって、現場に向かうと、団地やマンションであっても何となく『この部屋が事件現場だろう。』と分かります。外から見て、ベランダがすごく乱雑になっている点が共通しています。」

この言葉を読んだ時、

「競売物件の家にも、同じような共通点があるんだよな・・・。」

と思ったことを覚えています。

競売物件と、殺人事件などがあった「事故物件」を同一視しては、失礼に当たるかもしれません。

しかし両方とも、居住者の心理状態が家の内外の様子に反映されているような感じを受けます。

誰でも自分が所有し住んでいる自宅が競売にかけられれば、落ち着いた気分ではいられません。

不安やプレッシャーが襲ってきて、精神的に不安定になるかもしれません。

そうなると、玄関や庭・ベランダ、家の中をきれいに片付けることに気が回らなくなるのでしょう。

 

競売不動産を手に入れ、中に入ると状態が悪化していることも!

競売が申立されてから入札にかかるまで、早ければ半年ほどです。

それまでの間に、家の中はさらに乱雑になっているかもしれません。

競売不動産を落札して手に入れた人が、初めて家の中に入ると、報告書の写真よりもはるかにひどい状態になっていて驚くという話は、結構耳にします。

家財道具などを撤去させようにも、前所有者には資金も気力もなく、落札者が自腹で処分せざるを得ないこともしばしばあります。

事例によっては、お買い得な値段で手に入れたはずが、全くお買い得ではなかったという場合もあるのです・・・。

 

最後に・・・。

整理術・片付け術の本にはよく

「お金持ちの家ほど意外と物が少なく、整理が行き届いている。」

と書かれています。

「お金持ちだから家の中がキレイ」

なのか

「家の中がキレイだからお金持ちになれる」

のかは、「卵が先かニワトリが先か」的な問題です。

しかし、今まで書いてきた話を鑑みると、

「やっぱり家の中はきちんと片付けて、スッキリした状態にしておくべきだな・・・。」

という結論に達します。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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