昨年2020年(令和2年)4月に続き、今年2021年(令和3年)1月にも
「緊急事態宣言」
が発令されました。
1月17日現在、東京都・千葉県・埼玉県・神奈川県・栃木県(関東)と、愛知県・岐阜県(東海)、大阪府・京都府・兵庫県(関西)、福岡県(九州)の11都道府県が対象ですが、現在のコロナ感染拡大の様子では、対象都道府県はまだ増えていくでしょう。
私の住んでいる地域ではまだ、昨年の時のようにスーパーなどに列を作って、飲食料品・日用品を買いだめするといった光景は見られません。
しかし、今後再びそうした現象が起こることは覚悟しておくべきかもしれません。
『三密』防止の観点からは、スーパーの割引セールは危険?
最近は「三密」を避けるため、実施していないスーパーも多いかもしれないかもしれませんが、閉店時間直前に惣菜(揚げ物など)や刺身などで売れ残っている商品を、20~50%引きで売り切ってしまう「割引セール」は、スーパーがよく行う手法です。
我々消費者の側としては楽しみなイベントです。
実際にそうした値引セールの時間帯に遭遇なさった方はお分かりかと思いますが、店内は一種独特の異様な雰囲気に包まれます。
家の近所のスーパーでは、夜の半額セールが多かった!
私が一人暮らしをしていた頃に近所にあったスーパーは、非常に繁盛していました。
惣菜類や海鮮類(そこは元々鮮魚の卸だったそうです)が充実していました。
しかし、どうしても日によっては、夜遅くなってもそうした商品がまあまあの量売れ残ってしまうことがあります。
翌日もそのまま売り出すことはできない(特に刺身・寿司)ので、大体午後9時30分過ぎには店の方々が、「半額」シールを売れ残った刺身・寿司やフライ物、丼物などに貼り付けていきます。
特に何時何分からとかの告知はしていないのですが、当時はその店の閉店時間は午後11時(後に24時間営業になりました)でしたので、遅くとも午後10時過ぎには始まるだろうとの見当はつきます。
仕事で遅くなった日は、セール目当てに店内をブラブラ・・・。
私は、仕事で遅くなった帰りの午後9時30分~10時頃に半額セールに出くわしたことが2~3回ありました。
それで、
「大体毎日夜9時30分くらいに、棚にまだ商品が結構残ってたら、10時までの間にシールを貼り始めるだろう。」
と推測しました。
それからは、残業で遅くなり午後9時以降に立ち寄った際、よほどの場合を除いては9時30分過ぎまで店内に滞在していました。
他に必要な物があれば先に買い物カゴに入れ、店内をブラついていました。
自分も他の客も、セール開始を待ちソワソワ・・・。
惣菜や刺身などは1階で売られており、飲み物やお菓子、冷凍食品などは2階に置かれていました。
2階にいても、1階がザワついている感じだったり、他の客が多数1階へ降りたりしているのを察知すると、私もすぐにエスカレーターで1階へ降りていました。
午後9時30分を回ると、1階にいる客(自分も含めて)が何となくソワソワした感じになり、皆が惣菜や刺身・寿司売り場のそばで手持ちぶさたに佇(たたず)み始めるのでした・・・。
半額セールが始まると、ピラニアたちが群がる!
店員さんが厨房から出て来ると、客は皆一斉にそっちへ顔を向け、臨戦体制に入ります。
しかし、商品をきれいに並べ直すとシールを貼らずに戻って行くという
「フェイント」
も度々かけられ、我々は心の中で
「紛らわしいよ!」
と軽くツッコミを入れていました。
店員さんが「半額」シールの長い束を持って出て来たら、スタートの合図(?)です。
品物にシールが貼られたそばから、客たちが次々と殺到し、カゴに入れていきます。
シールが貼られるのを待ち切れず、対象商品を手に取って作業中の店員さんのそばへ行き、半額シールを貼ってもらう、せっかちな客も多数いました。
我々はもはや、客というよりピラニアの群れのようです。
商品棚から商品がどんどん消えて行きます・・・。
家族総出、カゴに山盛り・・・。半額目当ての猛者たちがいた!
客の中には、4~5人家族のグループもいました。
それぞれが目当ての品を確保したり、小学生くらいの小柄な子が大人たちの間をすり抜け、半額商品の棚にたどり着いて商品をゲットしたりと、家族総出のチームプレイに驚かされることも度々ありました。
また、70~80歳くらいの高齢男性が、買い物カゴからはみ出そうなくらい半額商品を詰め込んで、レジに向かう姿もよく目撃しました。
「どう考えても今夜~明日中には食べられないだろ!」
と思ったものです。
刺身や寿司は冷蔵しても傷みやすく、数日後に食べて食中毒を起こさないかと、他人事ながら心配になってしまいました・・・。
最後に・・・。
今の時期にこういう状態になると、そこからコロナのクラスターが発生するのではないかとドキドキします。
最初に書いたように、各スーパーではそうした割引セールを自粛しているかもしれません。
しかし昨年からのコロナ禍で、生活に困窮している人はかなり増加していると、テレビ・新聞やネット上では報じられています。
そうした人々にとっては、割引セールは大いに助かるはずですが、現状ではあまり期待もできません・・・。
スーパーにとっても、我々客にとっても、
「コロナのバカヤロー!」
と言いたくなる日々は、まだまだ続きそうです・・・。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。