パソナ「淡路島に本社移転」はある種のリストラ?

2020年(令和2年)9月に、人材派遣大手のパソナグループが次のような発表を行いました。

2024年5月末までに本社勤務社員の4分の1、約1200人が兵庫県淡路市(淡路島の北部)に移住し、本社機能を段階的に淡路市に移すというものです。

このニュースはマスメディアでも大きく取り上げられたので、多くの方がご存知でしょう。

実際に一部の役員を含む社員が、淡路島で勤務を始めています。

本気で東京からの本社移転を推進することは、我々部外者にも伝わってきます。

 

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賛否両論に二極化、利権の匂いも・・・。

この事には賛否両論あり、

「コロナ後の時代、新しい働き方への第一歩!」

に代表される肯定的意見と

「東京に残る社員が余剰人員とされる!」

などの否定的意見に両極化しています。

また、裏側に

「お金の匂い」

が漂っています。

淡路島の様々な場所に(兵庫県立公園の敷地内も含む)に、パソナグループが経営・運営する施設があります。

一部の土地が淡路市からパソナグループに無償で譲渡されていたり、パソナの事業に兵庫県から補助金が出ているなどの事実もあります。

今回の本社機能移転計画も、純粋な

「新しい働き方の模索」

のみが理由とは、素直に信じることができません。

 

企業と自治体による『地域再開発』は、目新しくもないが・・・。

ただ、大手企業と過疎化・財政難に苦しむ地方自治体との

「利害の一致」

による

「地域丸ごと再開発」

は、さして目新しい事象ではありません。

パソナが淡路島で手がけている様々な事業は、結構知られています。

昨年の本社機能移転のニュースとそうした事業を関連付け、

「ふ~ん、やっぱりな。」

と思った方は割と多いはずです。

そして、淡路島にメリットがなくなるか、反対に計画通りの利益が上がらない状況になれば、また新たな場所に去って行くであろう未来も、多くの人々が予測しているのではないでしょうか。

 

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パソナ社員の待遇は、どう変わるのか?

私個人は淡路島にもパソナにも縁がなく、どちらの行く末にも正直興味はありません。

ただ一つ興味があるのは、

「パソナグループの社員の待遇は、本社機能移転でどう変化するのか?」

という点です。

一部のメディアやインターネット上では、

「島流し」

という言葉が使われています。

淡路島の人たちにとっては

「何を失礼な!」

というところでしょう。

ただ、大都会の東京で働いていた大勢の社員(その多くは地方出身者ですが・・・)にとって、東京と環境が全く異なる淡路島に転勤するのは、単純に喜ばしい話ではないはずです。

大手企業で本社勤務の社員なら、出世コースに乗っている

「主流派」

の社員も多いでしょう。

そういう人だと、この先ずっと淡路島で生活することもあり得ます。

淡路島に行く社員が皆

「会社にとって必要な社員」

だとしても、両手を挙げて喜べる人はそう多くはないのでは?

 

本社機能移転には、リストラの要素も?

反対に、淡路島へ行かず東京に残る社員たちは

「自分たちは会社から『要らない人材』と判断されたのか?」

と、不安に陥るでしょう。

普通に考えてみれば、新天地に同行できないほうが

「余剰人員」

とみなされます。

たとえ「島流し」と陰口を叩かれようが、淡路島へ行く方がプラスです。

ただ、この企業の場合、そう単純に考えるのは危険ではないかと思います。

そもそも日本人が「貧乏」になるきっかけとなった

「派遣労働の大幅緩和」

により、大きな成長を遂げてきた会社です。

そして、その規制緩和を推進してきた中心人物が、現在会長の座に座っています。

はっきり言えば、あまり評判のよろしくない会社及び経営者です。

今回の本社機能移転についても、実は

「リストラ」

すなわち人員整理の要素が含まれているのでは?と疑ってしまいます。

 

淡路島移転という高いハードルで、自主退職を促している?

先ほど書いたように、東京に生活の基盤がある社員の中には、淡路市への移住に二の足を踏む人もいるでしょう。

単身赴任など今時常識的なことではありますが、

「本社への単身赴任」

となると必ずしも

「2~3年我慢すればいい。」

とはいかないでしょう。

わざと高いハードルを設定して、

「淡路島に来られない人は、辞めてもらっていいですよ。」

と暗にほのめかしているように推測できます。

派遣社員の登録者だけでなく、自社グループの正社員についても

「要らなくなれば処分できる存在」

程度の認識なのかもしれません。

現会長のこれまでの言動からすると、あながちひねくれた考えとも言い切れないのではないでしょうか。

また、淡路島で運営する施設に関しても、本業のネットワークで派遣社員をどんどん集めたり、地元の人間を安い賃金で集めたりしていく可能性が高く、真の意味で淡路島に雇用を生み出す気があるとは思えません。

 

最後に・・・。

今回の淡路島移転は、

「脱・東京一極集中」

「地方の活性化」

「ワーク・ライフ・バランス」

の美名を被せた

「大規模リストラ」

が最終目的だというのが、私の個人的な推測です。

以前このブログで

「パレートの法則」

に関する記事を書きました。

 

 

それに従えば、組織の中で本当に役立つ人間は20%です。

本社機能移転という

「錦の御旗」

で、残り80%のうちできる限りの社員を減らしてしまおうという、壮大な計画なのでは?

パソナグループの社員たちには、自分たちは最早待遇の良い

「正社員」

ではなく、

「いつでも使い捨てされ得る」

人材だという認識を持つことをお勧めします・・・。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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