「せどらー」は今、「せどり」で稼げているのか?

2020年(令和2年)のコロナ禍により、日本を含む世界各国で小売業界は大きな打撃を受けました。

アメリカなどで、有名な小売チェーン店やアパレルブランドが経営破綻しました。

日本でも、有名小売企業が次々と、店舗数や人員の削減を決定しています。

 

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ネット通販はコロナ禍でも好調だが、『せどり』はどうなのか?

その一方で、Amazon.comに代表されるネット通販企業は、コロナショックもどこ吹く風とばかりに、業績を順調に伸ばしています。

いわゆる「巣ごもり生活」の需要に後押しされた結果です。

ネット通販には、一般的な事業者はもちろんのこと、普通の個人も参入しており、数年前から

「せどり」、「せどらー」

という言葉もかなり認知されています。

ご存知の方がほとんどだと思いますが、「せどり」というのは、なるべく安く仕入れた品物をできるだけ高い値段で転売することです。

言葉の由来は諸説ありますが、古本業界で

「背取り」(本の背表紙タイトルから、高く売れそうな本か判断する)

という言葉が使われたのが始まり、という説が最有力です。

そして、「せどり」をする一般人を「せどらー」と呼びます。

 

数年前に『せどり』を知って、色々勉強してみた!

私が「せどり」、「せどらー」について初めて知ったのは、確か5~6年前だったと思います。

本屋で節約術や副業に関するムック本を見つけ、買って読んでみると、「せどり」について書かれていました。

そこでは主に古本の「せどり」について述べられており、ブックオフで「せどり」をしている女性が取材を受けていました。

その時点では、

「ふ~ん、そんな方法もあるんだ・・・。」

くらいにしか思っていませんでした。

それからしばらくして、断捨離を兼ねて嫁の力を借りながら、実家の本やDVDなどを買取業者に売却しまくっていました。

その過程で、「せどり」についても色々と知ることになりました。

興味を持った私は、本屋で「せどり」関連の書籍を何冊か買い、勉強してみました。

そして、「せどり」の際に不可欠な「バーコードリーダー」まで購入しました。

スマートフォンと連動させ、店舗にある品物のバーコードを読み取ると、スマートフォンで表示させておいたサイトで、その品物のネット通販での相場価格が表示されます。

「せどらー」は、店舗で売られている価格の方が安く、ネット通販でも売れそうだと判断したら、店舗でその品物を買い、ネット通販サイトで転売します。

 

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『せどらー』たちは、主にAmazonを通じて転売していた!

そうした「せどらー」たちの主戦場が、Amazon.comでした。

Amazonには「Amazonセラーセントラル」という仕組みがあり、中小零細の業者や一般人が手数料を払って、Amazonのサイト内に出品できます。

さらに、これまた有料ですが、「FBA(Fulfillment By Amazon)」というサービスを使えば、自分の商品をAmazonの倉庫に保管してもらい、注文が入ればそこから顧客の元へ発送してもらえるのです。

こうした利便性に惹かれ、多くの「せどらー」たちがAmazonを通じて「せどり」した品物を転売していました。

書籍やインターネットでは、成功した「カリスマせどらー」たちの体験談やノウハウ(一部ですが)が紹介されていました。

 

Amazonの規制強化により、せどらーたちの参入・転売が困難に!

ところが、2017年(平成29年)頃から「せどらー」たちを取り巻く環境が大きく変わりました。

「Amazonセラーセントラル」の利用条件が厳しくなったのです。

「せどり」の定番商品ジャンルの多くで、特定大手企業の商品の出品が困難になってしまいました。

たとえば家電でも、大手メーカーの商品については、仕入先からの伝票や見積書などの提出が要求されるようになりました。

本業として商売をしている法人や個人事業主にとっては、特段問題はありません。

しかし、家電量販店や安売り小売店(ドンキホーテなど)でせっせと「せどり」で商品を仕入れる「せどらー」には、商売人としての実績がなく、卸売業者とのコネクションもありません。

「Amazonセラーセントラル」利用歴の長い人には、そこまでで厳しい要求がされなかった例もあるようですが、利用歴が浅かったり新規に参入しようとする「せどらー」にとっては、かなり厳しいハードルが立ちはだかってしまいました。

本来Amazon側としては、「せどらー」たちからの手数料収入が結構入ってきており、本音としてはあまり規制はかけたくなかったようです。

しかし当時は、Amazon内で売られる商品に偽物が混じることが増え、大きな問題となっていました。

各業界や小売業者の団体からクレームを受けたAmazonは、サイト内を色々と調査し、不正な業者や疑わしい業者を締め出すなどの対策を取ってきました。

しかし最終的には、「Amazonセラーセントラル」のハードルを高くせざるを得なかったようです。

 

『せどらー』デビューを諦めたが、結果的には良かったのかも・・・。

そうしたことをネット経由で学んだ私は、「せどり」にチャレンジすることを断念しました。

Amazonで2万円くらいで買ったバーコードリーダーも、買取に出して売ってしまいました。

以降、時折ネット上で「せどり」に関する状況を調べると、「せどらー」の数が増え過ぎて飽和状態になり、競争が激化したため、なかなか利益を出せないことが分かりました。

中には、そんな状況でもしっかり稼いでいる人もいたのでしょうが・・・。

また、「カリスマせどらー」の人のブログなどを読むと

「これからの時代は中国市場!」

「時代の変化をいち早く察知して、よりチャンスのある市場へ移るべき!」

などと書かれていました。

そうした内容から、今までの「せどり」ブームはもう終わってるんだな・・・と思ったことを覚えています。

 

最後に・・・。

昨年2021年(令和2年)のコロナパニックの最中には、マスクやアルコール消毒液などが品薄になりました。

それを見越して早めに大量に仕入れ、高値で転売した「せどらー」たち(マスコミでは「転売ヤー」とも呼ばれていました)が、批判を浴びていました。

しかし、そういう成功者(こう呼んでもいいのか?)はほんの一握りで、大半は仕入→転売のタイミングを誤ったようです。

昨年の夏~秋にかけて、近所の商店街でも、あまり聞いたことのないメーカー(日本製、海外製とも)のマスクが叩き売りのような値段で売られていました。

しかも、ドラッグストア以外の店(たとえば洋服店、靴店など)で大量に売られていました。

プロ・素人を問わず大部分の「せどらー」たちが、コロナ禍につけ込んで一獲千金を狙ったようですが、失敗した上に大量の在庫に困り果て、損切りして処分した商品が市中に流れたと思われます。

そうした人間たちは別として、普通に活動していた「せどらー」たちは、現在どれくらい生き残っているのでしょうか?

そして、今はどんな商品を「せどり」して稼いでいるのでしょうか・・・。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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