このブログで、嫁も私も何本か「買取」に関する記事を書きました。
不要になった物を買取専門の業者さんに査定してもらい売却したり、有名フリマアプリ「メルカリ」に出品して売却した体験談や注意点などです。
10年ほど前にいわゆる「断捨離」が大ブームとなって以来、我々一般人も自宅や実家に眠っている不要品(本、DVD、CD、服、ブランド品など多岐に渡る)を売却し、家の片付けと小遣い稼ぎの一石二鳥を狙うようになりました。
持ち主にとってはただのガラクタでも、マニアなどには「お宝」となる品物もあり、「宝探し」というエンターテイメント的(?)な要素も加わりました。
高額で売れる物はなかなかなく、査定結果にガッカリすることも・・・。
我々夫婦は二人とも、ブランド物のバッグや高級腕時計、貴金属には無縁で、今までブログで紹介してきたのもノーブランドの洋服、読み終わった小説・雑誌など、普通の品物ばかりです。
単品では全く大したことがなく、数量で勝負するタイプです。
しかしブランド品などでも、よほどの稀少品・珍品でない限り、定価すなわち買った値段より高く売れることはありません。
テレビ番組でも、購入時にはかなり高額だったはずの品物が、例えば10分の1くらいの査定額となり、所有者もガッカリ・・・といったシーンをよく目にします。
流行遅れ、デザインが古い、数がかなり出回っている、など様々な理由で、買取価格はどんどん下がってしまいます。
嫁も私も、そういう感じでションボリしたことはいくらでもあります。
稲川さんの怪談DVDが、定価より高く売れた!
しかし、今までに二回だけ、買った時の定価よりも高い価格で買い取ってもらった経験があります。
一つは、稲川淳二さんの「生き人形」というDVDです。
怪談界の帝王、稲川さんの最恐ネタである舞台用の操り人形の話を、ライブで2時間丸ごと話したものを収録しています。
私が買った時点では定価が4,000円+消費税でした。
しかし、有名買取ショップ「駿河屋」のネット査定では、500円高い4,500円となり、その値段で売却しました。
このDVDは廃盤でもなく、話の内容が問題となり封印されたわけでもありません。
確かにCDショップでは見かけませんが、稲川さんの怪談ライブ会場の物販コーナーでは、毎年売られています。
にもかかわらず、予想外の高値が付いて驚いた記憶があります。
理由については今もって不明です。
雑誌の創刊号に、メルカリで驚きの値段が!
二つ目は、雑誌「昭和50年男」の創刊号です。
昭和時代のテレビ、マンガ、スポーツなどの話題を扱っている
「昭和40年男」
は大手書店に並んでおり、ご存知の方も多いでしょう。
その「昭和40年男」から派生した雑誌が「昭和50年男」です。
1年前の2019年(令和元年)10月に創刊号が発売され、定価は780円(税込)でした。
私は「昭和40年男」を以前からよく買っており、この「昭和50年男」も創刊号だから一応買っておこうと、Amazonで購入しました。
内容は結構面白かったのですが、「昭和40年男」をここ最近毎号(隔月発売)買っており、第2号以降は買わないままでした。
今年に入ってしばらくした頃、雑誌が溜まってきたので、少しでもお金にならないか嫁に調べてもらいました。
嫁は当時メルカリでの古本(私のです)売却に熱中しており、メルカリで確認したところ、驚くべき事実が判明しました。
「昭和50年男」創刊号が出品されていたのですが、
価格が何と3,000円!!
定価の3倍超です。
最初は、何かの間違いでこんな値段で出してしまったのかと思いました。
しかし、他の出品を見ても同様の値段。
既に売買が成立した件を見ると、2,800円~3,000円で売れていました。
以降の出品者たちはこの件を見て、自分たちも同じ値段で出品したのでしょう。
人気雑誌の兄弟誌だが、創刊号は印刷部数が少なかった?
一体どういうことかと考えましたが、一つの仮説が浮かびました。
それは、「単純に品不足」ということでした。
要するに発行部数が少なく、需要が供給を上回ったということです。
先行の「昭和40年男」は2009年(平成21年)10月創刊で、10年を超える実績があります。
しかし、たとえ兄弟誌や姉妹誌と言えども、「昭和40年男」と同じような部数を印刷して完売できるとは限りません。
発行元の㈱クレタパブリッシングでは、そういうシビアな計算をし、少なめの部数しか発行しなかったのではないでしょうか。
ところが嬉しい誤算が起こって完売となり、入手できなかった人たちが古本で購入しようとしたと考えます。
でなければ、発売後3ヶ月ほどの雑誌が3倍の値段で取引される理由が見つかりません。
我々は少し安めの2,850円で出品したところ、一晩ほどで買い手が見つかり、入金確認後すぐに郵送しました。
ちなみに、「昭和50年男」のWebサイトを見てみると、創刊号(Vol.001)については品切れで、再販・増刷の予定なしの旨が記されていました。
最後に・・・。
上記の二つの例とも、しょせんは500~1,500円くらい手取りが増えて良かったねというレベルの話です。
しかし最初に書いたように、エンターテイメント的な気分を味わうことができて、非常に楽しかったです。
高級品に限らず、趣味関連でマニア・コレクターが存在するジャンルの品物は、思ってもみなかった「お宝」に化ける可能性があります。
「断捨離」をご検討中の方は、不要品を捨てる前に、一度ゆっくり品物を吟味してみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。