ネタバレなし:カルト映画「ハロルドとモード」を観客一人で観た!

映画・ドラマなどの話(夫)
映画・ドラマなどの話(夫)

皆様は「ハロルドとモード」という映画をご存知でしょうか?

より正確に言うと「ハロルドとモード 少年は虹を渡る」(原題:Harold and Maude)で、
1971年(昭和46年)のアメリカ映画(日本では1972年(昭和47年)公開)です。

監督ハル・アシュビー(故人)の代表作の一つで、カルト的な人気を公開から50年近く保っています。

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満たされない若者ハロルドが、ある日老婦人と出会い・・・。

主人公のハロルドは19歳。

裕福な家庭に生まれ、豪邸で何不自由ない生活をしていますが、心は全く満たされていません。

色々な仕掛けを施して狂言自殺をするのが趣味で、母親(父親は既に亡くなっています)はもはや驚かなくなっています。

ハロルドのもう一つの趣味(?)は、赤の他人の葬儀に参列すること。

ある日、いつものように他人の葬儀に参列していたハロルドに、一人の老婦人が声をかけてきました。

どうやらその女性も故人とは無関係のようです。

そして、後日また別の葬儀でも、ハロルドはその老婦人と出くわします。

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自由奔放なモードに、ハロルドの心が少しずつ開いていく・・・。

老婦人の名前はモード。

79歳で、ハロルドとは60歳差です。

それからは、ハロルドに色々とちょっかいをかけて絡んできました。

最初は困惑し、関わり避けようとしていたハロルドでしたが、天真爛漫で自由奔放かつ突飛な行動を取るモードに、徐々に警戒心を解いていき、様々な場所に行動を共にするようになります。

過保護な母親の干渉で色々な女性とお見合いさせられたり、軍の幹部である叔父のコネで軍隊に入れられそうになったりしながら、モードとの自由な日々を過ごす中でハロルドの心に変化が起き始めます・・・。

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初めて観たのは10年前、あるミニシアターだった・・・。

ネタバレ防止のため、これ以上は書くのはやめておきます。

私がこの作品を知ったのは、映画ファンの友人がきっかけです。

実際に初めて観たのは、DVDではなく映画館でした。

今から10年ほど前、大阪市のミニシアター「シネ・ヌーヴォ」で上映された際に観に行きました。

より正確に言えば、シネ・ヌーヴォの2階にある「シネ・ヌーヴォX」で観ました。

その日は仕事を定時で終え、大阪市西九条にあるシネ・ヌーヴォへ向かいました。

到着してチケットを買ったのが上映約15分前。

ロビーの横にある階段を昇って2階に上がると、そこは劇場と言うより、どこかの会社の会議室のような感じでした。

椅子は全てパイプ椅子で、一番前にスクリーンが上からぶら下がっていました。

まるで、自主映画の上映会のような雰囲気でした。

そして、私以外にはまだ誰も来ていませんでした。

上映が始まったが、私以外に観客は誰もおらず・・・。

「まだ15分ほどあるから、ギリギリになってやって来る人も多いんだろう。」

と思っていました。

ところが10分前、5分前になっても、他の観客は誰一人入って来ません。

「もしかして、場所を間違えてしまったのか?」

と一瞬焦りましたが、劇場スタッフの方から2階で上映と言われたのだから、間違いありません。

そうこうするうちに、上映開始時間となりました。

アナウンスが流れ、部屋が暗くなりました。

コマーシャルや上映予定作品の予告編なしに、本編が始まりました。

その時点で観客は私一人。

映画は約90分。

終わって部屋が明るくなるまで、途中入場した人は一人もいませんでした。

結局、私はたった一人で映画館で映画を観賞するという、生まれて初めての体験をしました。

まさに貸し切り状態でした。

映画評論家の記憶にも深く刻まれていた!

後に、現在アメリカ在住の映画評論家である町山智浩さんの

「トラウマ映画館」(集英社文庫)

を読んだ際、映画評論家の柳下毅一郎さん(町山さんが宝島社に勤めていた頃の同僚です)が、よくこの「ハロルドとモード」の話をなさっていた旨が、「あとがき」で書かれていました。

その当時は、この作品がビデオ化されていたかどうかも不明です。

自分の好きな映画について他人に語っても、実際に観てもらうのが難しいと、その良さがなかなか伝わらず歯がゆい気持ちになります・・・。

最後に・・・。

「ハロルドとモード」は、観た人の心にトラウマとなって残る作品ではありませんが、何かモヤモヤした感じで記憶に留まり続け、ふとした機会に蘇って来ます。

そして、誰かに言いたくてたまらなくなります。

私自身、そうした感情に操られてこの記事を書いています(笑)。

DVDは現在も発売されており、レンタルも可能ですので、興味を持たれた方は是非一度ご覧いただきたいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。