「caliber」・・・?
Gulliver、ガリバーなら知ってますけど・・・。
残念ながら、英国の有名な小説
「ガリバー旅行記」
とは全く無関係です。
ヒントとしては、アクション映画などで使われることのある単語ということです。
なお、英国英語では「calibre」(発音は同じ)と綴られます。
『caliber』には、二つの異なる意味がある!
大修館書店 ジーニアス英和辞典によると
「caliber」[kˈæləbɚ(米国英語), ˈkælʌbɜ:(英国英語)]の一つ目の意味は、
「(円筒状のもの・弾丸などの)直径、弾径」
となります。
「a 22-caliber gun」(22口径の銃)のような用語が、刑事ドラマやアクション映画などで使われます。
ちなみに上記の「a 22-caliber gun」は、「a.22」と略されることもあります。
ミリタリーマニアやモデルガンマニアなど、銃火器に詳しい方なら知っている可能性の高い言葉です。
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実は、「caliber」にはもう一つの意味があります。
「能力」、「度量」、「特質、特色」
という意味です。
「大きさ、幅広さ」という点では、どちらの意味も共通しています。
例としては、
「a statesman of high caliber」(立派な政治家)[ジーニアス英和辞典より]
「He was impressed by the high calibre of applicants for the job. 」
(彼は、その仕事への求職者たちの能力の高さに感心した。)
[オックスフォード現代英英辞典より]
のようになります。
イタリア語にもよく似た単語がある!
英語から脱線しますが、イタリア語に「calibro」という単語があります。
意味は英語の「caliber」とほぼ同じです。
「piccolo [medio/grosso] calibro」(小[中/大]口径)、
「fucile di calibro dodici」(12口径銃)
のように、銃や弾丸の口径を表す意味で使われます。
また、英語の二つ目の意味とほぼ同様に、
「(人間の)値打ち、質、程度、人物としての大きさ」
という意味も持ちます。
「due atleti dello stesso calibro」(実力伯仲の二人の選手)
という具合に使われます。
最後に・・・。
銃や弾薬の口径については、日常会話で話すことはまずないはずです。
しかし、人間の能力、特質といった意味で使う機会はあるかもしれません。
使ってみると、英語ネイティブの人も驚くかもしれません・・・。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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