「言うは易し行うは難し」イタリア語では海が出て来る!

「言うは易し行うは難(かた)し」

は、有名な慣用句です。

岩波書店 広辞苑では

「口で言うだけなら誰にでもできるが、それを実行するのは難しい。」

と説明されています。

 

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英語、イタリア語にも同様の言葉があるが・・・。

他の国でも、同じ意味の慣用句が存在します。

英語では

「It is easier said than done.」

です。

直訳すると、「言う方がする方よりも簡単である。」となります。

日本語とほぼ同じ表現です。

実はイタリア語にも、同様の意味の言葉があります。

ただ、日本語や英語には出て来ない言葉が出て来ます。

なぜか「海」が登場するのです。

一体どういうことでしょうか?

 

訳してみると、理由が分かる?

小学館 和伊中辞典によると、

「Tra il dire e il fare c’è di mezzo il mare. 」

と表現されます。

日本語に直訳すると、

「言葉(言うこと)と行為(すること)の間には、海がある。」

となります。

同じく小学館の伊和中辞典では

「Dal dire al fare c’è di mezzo il mare.」

と表現されています。

日本語訳は

「言うこととすることは全く別物だ。」

となっています。

何となく分かったような分からないような・・・。

 

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文法の話をほんの少し・・・。

「dire」

は、「言う」を意味する動詞として用いられるのが一般的です。

しかし、定冠詞「il」(男性名詞単数形の前に付く)が前に付き

「il dire」

になると、「言葉」、「話」などを表す名詞になります。

「fare」

も、「する」、「行う」などの意味の動詞だけでなく、前に「il」が付いて

「il fare」

になると、「行為」、「実行」などを表す名詞になります。

「c’è」

は、

英語では「there is 〜」

日本語では「〜がある」

という意味です。

「di mezzo」

は、「中央に、真ん中に、間に入って」という意味を持ちます。

 

『il mare』は比喩的に使われている!

そして、「il mare」

「海」

を意味します。

「tra A e B」

は、「AとBの間に」を表します。

また、二つ目の文の

「da A a B」

は、「AからBまで」という意味になります。

(cf. dal = da + il、al = a + il )

二つ目の文を直訳すると、

「言葉から実行までの間には、海がある。」

となります。

「海」は、非常に距離が離れていることの比喩表現です。

結局どちらの文も、意味としては

「言うだけの段階と、実際に行うまでには、大きな距離がある。」

ということです。

慣用句にすると

「言うは易し行うは難し」

となります。

 

最後に・・・。

日本、アメリカやイギリスなどの英語圏、イタリアでも

政治家

は、「言うは易し行うは難し」を体現している人種です。

永田町のセンセイたちに、この言葉の重みを理解して欲しいものです・・・。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

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