2022年1月に、このブログで
「看護師は「病院の怪談」の実話ネタが豊富なのか?」
という記事を書きました。
私は小学生の頃からの「怪談ファン」です。このブログでも、怪談ネタをいくつも書いています。巷で語られる怪談ネタの中で、多いのはやはり「病院の怪談」です。病院は、様々な人たちの生と死が交差[…]
私の親戚には医療従事者が数人おり、年末年始に
「何か『病院の怪談ネタ』あります?」
と尋ねてみました。
いくつか聞くことができましたが、前回書き切れなかった話を、今回ご紹介します。
夜勤の見回りで、ある入院患者が・・・。
まずは、40歳代の女性看護師から聞いた話。
彼女が、ある総合病院に勤務していた頃のことです。
ある日、夜勤で病室の見回りをしていた時。
ある病室に入ると、その部屋に入院している高齢の女性患者から、突然声をかけられました。
「どうされました?どこか具合が悪いですか?」
と尋ねると、その女性患者は
「さっきからこの部屋の窓際に、女の人がずっと立ってます!」
と、必死の形相で訴えてきました・・・。
見回りから戻ると、先輩看護師が・・・。
窓際に視線をやりましたが、誰も立ってはいません。
窓のそばのベッドの入院患者は、二人とも寝入っています。
訴えている女性患者は、入院してからそれほど間がありません。
そのため気持ちが落ち着かず、幻覚を見たのだろうと、彼女は判断しました。
「大丈夫、誰もいませんよ。心配せず、ゆっくり休んでください。」
と女性をなだめて落ち着かせ、ベッドに寝かせました。
他の病室も全て見回りした後、ナースステーションへ戻りました。
同じく夜勤の先輩看護師に、一応さっきの事を報告しました。
すると先輩は、
「あのお婆ちゃん、視える人なんだ・・・。ここの病棟、出るんだよね・・・。」
とつぶやきました。
先輩は、全く驚く様子なし・・・。
「えっ、どういうこと?幽霊が出るってこと?」
と困惑していると、先輩は
「でも、お寺や神社のお守りを持ってれば大丈夫。怖かったら、私のお守り貸そうか?」
と、真面目な顔で言ってくれたそうです。
それを聞いて、色々な意味で怖くなったとのことです・・・。
病院の事務局長が、院内で自死。花を供えに行くと・・・。
続いては40歳代の男性で、とある病院の事務局に勤務しています。
彼がそこに勤め始める数年前に起きた出来事を、先輩から聞いたとのことです。
前の事務局長は、ノイローゼが原因で自ら命を断ってしまいました。
その場所が、その病院のボイラー室でした。
葬儀などが一段落した後、その先輩は同僚二人と一緒に、ボイラー室へお花を供えに行きました。
手を合わせると、突然花びらが・・・。
そして全員手を合わせ、故人の冥福を祈りました。
すると突然、花束の花びらが、一斉に大きく揺れ出しました・・・。
屋外ではなく、病院内のボイラー室です。
外から風も入って来なければ、冷房も動いていないのですが・・・。
先輩の解釈は・・・。
呆然とした三人がしばらく見つめていると、花びらの揺れはピタッと止まったとのこと。
その先輩曰く
「俺、前の事務局長には色々意見言って、結構困らせてた。だから、俺が来たんで、怒って花びらを揺らしたのかな・・・。」
最後に・・・。
いかがだったでしょうか。
実話怪談の本に載っているような、大きなネタはなかなか聞けるものではないと実感しました。
しかし、人の生死がすぐそばにある
「病院」
という場所では、やはり説明のつかない不思議な話というのは、たくさんあるものです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
興味がございましたら、こちらもお読みください。
私は、怪奇・心霊マニアです。このブログでも、怪談や怪奇マンガなどの「怖い話」を色々紹介しています。ここ10年ほど、怪談物の本は一年中売られています。2000年代くらいまでは、毎年6月に入ると、書店やコ[…]