怪談マニア歴40年の私が、心霊・怪談にハマったきっかけとは?

唐突ですが、私は心霊・怪談マニアです。

月5~6冊は怪談本を読み、心霊・怪談もののDVDも、月2~3本のペースで観ています(TSUTAYAディスカスは、郵送でレンタル、返却が出来るので本当に便利です)

 

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ケースに入ったDVD

 

個人の趣味と言ってしまえばそれまでですが、私がこういう趣味にのめり込んだ背景として、私が生まれ育った1970~1980年代の社会状況が挙げられると思います。

1970年代半ば、日本では怪奇・オカルトブームが到来しました。

「ノストラダムスの大預言」がベストセラーになり、ユリ・ゲラーの登場により超能力が話題を集めました。また、アメリカのホラー映画「エクソシスト」や「オーメン」がヒットしました。

それに呼応するかのように、日本のクリエイターたちが、「心霊・怪談」の分野で傑作を生み出していくこととなります。

 

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1970年代:夏休みの怪談番組からマニアへの道へ・・・。

私が小学1年生~2年生の頃、日本テレビ系の昼のワイドショーで、夏休みの7月~8月に怪談特集を放送していました。

「あなたの知らない世界」というタイトルでした。

再現VTRがメチャクチャ怖く、下手なホラー映画を凌駕するくらいでした。

母親が作ってくれたお昼ごはんを食べながら、毎回観ていました。小学校高学年の頃まで、毎年やっていたと思います。

この特集の仕掛人ともいうべき人物が、放送作家の新倉イワオ先生です。
自らも番組に出演し、怪談を解説なさっていました。

大人になってから、新倉先生は今も続く長寿番組「笑点」の構成作家としても活躍なさっていたと知り、両番組のギャップの大きさに驚きました。

この「あなたの知らない世界」が、私の心霊・怪談への入口となりました。

小学校高学年になると、親戚経由だったと思いますが、心霊写真の本を初めて読みました。

心霊写真・怪談の本をメジャーにした先駆けが、中岡俊哉先生です。

間違いなく心霊・怪談界の巨人の一人です。

二見書房から出版された数々の書籍を読み、我々読者は恐怖に震え上がりました。

 

1980年代:心霊・怪談ブームがピークから下火に・・・。

小学校高学年~中学の時期に、私の心霊・怪談好きを確固たるものにしたのが、つのだじろう先生の恐怖マンガ「恐怖新聞」及び「うしろの百太郎」です。

両作品とも、つのだ先生の代表作であり、大傑作です。心霊マンガの金字塔と言っても過言ではありません。

つのだ先生と言えば恐怖マンガというイメージが強かったので、テレビで再放送されていたギャグアニメ「花のピュンピュン丸」の原作がつのだ先生だと知った時は、衝撃を受けました。

同時期に母方の実家で、従兄弟のお兄さんから一冊の雑誌を借りて読みました。

それが、学研の「ムー」でした。

「ムー」は1979年創刊。40年を超えた現在も毎月発行されている、長寿雑誌です。

UFOやOMA(未確認生物)、占い、都市伝説など、多種なテーマを扱いますが、心霊・怪談ネタは創刊当時からの鉄板ネタです。

現在も続く名物コーナー「わたしのミステリー体験」は、読者の投稿を掲載しており、現代の実話怪談のパイオニアと言うべき存在です。

「ムー」は、電子書籍(NTTドコモのdマガジン)で毎月読んでいます。

1980年代後半になってくると、日本社会はバブル景気に突入し、日本人は浮かれ出しました。

それと反比例するように、心霊・怪談は絶滅こそしないものの、かつての活気を失いつつありました。

心霊・怪談は、イケイケで絶好調な(実際は実態に即さないバブルだったのですが・・・)社会の空気とは、相容れないものだったようです。

 

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1990年代:稲川怪談により、心霊・怪談ブームが復活!

1990年代に入り、私が大学生だった頃、一人の芸能人が心霊・怪談界に新たな、そして巨大なエネルギーを注入します。

稲川淳二さんです。「怪談の帝王」とも呼ばれる大御所です。

体を張ったロケや熱湯風呂などで、元祖リアクション芸人として人気者となった稲川さんは、実は1970年代から、ラジオの深夜放送やテレビのワイドショーで怪談を披露されていました。

1987年に、怪談を収録したカセットテープを発売。

3000本くらい売れれば御の字だねと、担当ディレクターと話してらっしゃったそうですが、発売以来売れに売れ続け、累計約20万本の大ヒットとなりました。

以降も、怪談の書籍やビデオを次々と発表、テレビ番組にも引っ張りだことなりました。

そして1993年(平成5年)には、日本各地で怪談を語る「稲川淳二の怪談ナイト」ツアーを開始。

今年で28年目を迎えます。もはや、一大産業と言ってもいいくらいです。

ちなみに、私は2002年(平成14年)から18年連続で観に行ってます(笑)。

今年は、コロナ禍の影響で開催が危ぶまれましたが、何とか開催される模様です。

稲川座長(スタッフからの愛称が「座長」だそうです)には、コロナ不況に苦しむエンターテイメント業界を活気付けるため、今年も我々ファンに元気を与えて頂きたいと思います。

1990年代末期になると、21世紀の実話怪談ブームの基礎となった、「新耳袋」シリーズが刊行されました。

1990年に中山市朗さんと木原浩勝さんの共著で出版された「新耳袋」が再発売され、新たに第2巻以降も出版されました。

最終的に第10巻で完結となりました。現在は文庫版で購入できます。
実話怪談を一段上のステージに引き上げた、真の名作です。

木原さんはその後、「九十九怪談」シリーズなどの実話怪談本を次々と刊行なさっています。

相方の中山さんも、「怪談狩り」シリーズを定期的に刊行なさっています。

二人とも、現在も怪談界のトップランナーとして、多方面で活躍なさっています。

 

2000年代:心霊ビデオブーム到来!

21世紀に入って以降、映像分野で大きなムーブメントを巻き起こしたのが、「ほんとにあった!呪いのビデオ」シリーズです。

第1巻(当時はVHSビデオでした)が発売されたのは1999年(平成11年)ですが、人気作となり新作が制作され続け、2020年6月現在、第87巻まで出ている長寿シリーズです。

よく似た模倣作も多数出るほどで、心霊DVD界のスタンダードとなっています。

TSUTAYAなどのレンタルショップでも、DVDは新作、旧作とも人気です。

借りたかった巻が貸し出し中という、苦い経験を何度も味わいましたが、TSUTAYAディスカスを利用し始めてからは、そうした悔しさとは無縁です(笑)。

 

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2010年代:竹書房が怪談本のトップランナーに!

そして、2010年代からは、竹書房の実話怪談本シリーズが多数出版され、竹書房は今では怪談本の最大手ブランドに昇りつめました。

私も愛読しています。

 

最後に・・・

これまで、私が今までハマってきたテレビや書籍、映像作品を時系列的に書いてきましたが、第三者からすると、

「どれだけ心霊・怪談ものが好きなんだ・・・。」

とドン引きされるかもしれません(笑)。

しかし、50年近い人生の間に、これだけ大量の心霊・怪談ネタを注入される(自ら摂取したというべきでしょうか・・・)こととなったのは、1970年代~1980年代という時代の影響に依るところが大きいのではないでしょうか。

これからも、心霊・怪談マニアとして精進していきたいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

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