21世紀ももう20年が過ぎ、令和になった日本で、「ゲーム」と言えばソニーのプレイステーションや任天堂のDSなどの家庭用ゲーム機、あるいはスマートフォンからダウンロードして遊ぶゲームアプリを思い浮かべる人が大多数でしょう。
駅前などの繁華街にあるゲームセンターで、アーケードやテーブルに向かってプレイする姿を連想する人は、私のようなアラフィフ世代以上の人か、筋金入りのゲームオタクの人くらいなものではないでしょうか。
多くのゲームセンターが、いつの間にか閉店して別の店に替わっている!
ここ数年で、繁華街で営業していたゲームセンターが次々と閉店し、姿を消しつつあります。
今まで全くそうしたことに気を留めなかった方々も、通勤・通学途中や外出先の風景をよく観察してみてください。
「あれ、あそこの角にあったゲームセンター、そう言えばシャッター閉まったままだったな。」
「新しくできたドラッグストア、前はゲームセンターじゃなかった?」
という事例が結構多くあると思います。
人々に気付かれないままひっそりと閉店し、いつの間にか全く違う店に替わっているパターンが多いです。
1990年代前半は、まだまだゲームセンターは元気だった!
私が大学生だった1990年代前半は、繁華街の大通りや飲食店街の一角に、必ず一軒(決して大袈裟な表現ではありません)はゲームセンターがありました。
かなり大きい規模の(たとえばビルの1、2階丸ごと)「ゲーセン」も珍しくなく、夕方以降は学生やサラリーマン、OLが多数たむろし、様々なゲームに興じていました。
酔った勢いでなだれ込んでくる集団も結構いました。
定番のシューティングゲームやレーシングゲーム、まだ目新しかった格闘系ゲームが主だったジャンルでしたが、エアーホッケーもまだまだ現役で稼動していました。
UFOキャッチャーも必ず設置しており、若いカップルがキャーキャー言いながら遊んでいるのもおなじみの光景でした。
1990年代後半以降、ゲーセンの数は減っていったが、頑張る店も多かった・・・。
しかし、1990年代後半~末にかけて不況の影響もあり、徐々に店の数は減っていきました。
ただ、2000年代になっても、大手の系列店や立地に恵まれた店はまだまだ頑張っていました。
プレステやDSなどの家庭用ゲーム機がどれだけ普及して主役になっても、ゲーセンでプレイするゲームは別物という感じがありました。
私自身はゲームが下手で、初代のファミリーコンピュータ、いわゆる「ファミコン」以降のゲーム機は何一つ遊んだことがありません。
しかし、友人と飲んだ帰りや仕事で疲れた帰りに、たまにゲーセンに寄って2~3ゲームだけ遊ぶのが楽しかったです。
最後に・・・。
しかし2010年代に入ると、しぶとく営業を続けてきた多くのゲーセンが力尽き、ドラッグストアやパチンコ店などに取って代わられるようになりました。
そして、「スマホゲーム」の浸透がとどめを刺したと個人的には考えます。
令和2年12月現在、日本全国でどれだけのゲーセンが生き残っているでしょうか?
NHKテレビ「ドキュメント72時間」でも紹介された東京の「ミカド」のような、各地のゲームファンの聖地のような店も、今年のコロナ禍でかなりのダメージを被ったはずです。
大阪の通天閣の下に広がる商店街にも、昔懐かしのゲームを揃えたゲーセンが、2019年(令和元年)11月末までは確かにありました。
1年を経過した今はどうなっているのでしょうか・・・。
このままだと、あと数年後には「ゲーセン」は、本やテレビの記録の中の存在になってしまうかもしれません・・・。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。