ネタバレなし:「レモ/第一の挑戦」に第二弾は訪れず!

皆様は

「レモ 第一の挑戦」(原題:Remo Williams The Adventure Begins)

という映画をご存知でしょうか?

1985年(日本では1986年(昭和61年)6月公開)のアメリカ映画です。

原作は「The Destroyer」シリーズという冒険小説で、日本でも東京創元社から「殺人機械シリーズ」として15作が出版されています。

映画のタイトルに「Begins」、「第一の」と冠されていることからも、制作サイドは第二作、第三作とシリーズ化を狙っていたはずです。

しかし、映画はたった一作で終わってしまい、その後続編は制作されていません・・・。

 

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『しくじり映画』だが、監督は大御所だった!

この映画は、まさしく

「しくじり映画」

と呼ぶにふさわしい作品です。

しかし、この映画の監督を務めたのは、何とあの

ガイ・ハミルトン(故人)!

ある程度以上の年齢層の映画ファン、とりわけ「007」シリーズのファンの方々にはなじみ深い名前でしょう。

イギリス情報部MI6のスパイ、ジェームズ・ボンドが活躍する超有名・超長寿シリーズですが、ハミルトンは

「ゴールドフィンガー」

「ダイヤモンドは永遠に」

「死ぬのは奴らだ」

「黄金銃を持つ男」

の4作品でメガホンを取っています。

アクション作品に定評のある、職人的な監督でした。

 

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警察官が顔も名前も変えられ、秘密組織の暗殺者に!

舞台はアメリカのニューヨーク。

NY市警の警察官サムは、ある夜パトロール中に不審な三人組と出くわし、格闘の末に捕まえます。

ところがその直後、突如現れた謎のトラックに、パトカーごと港へ突き落とされてしまいます。

サムが目を覚ますと、そこは病院のベッドの上。

鏡を見ると、映っている自分の顔は全くの別人でした・・・。

そこへ見知らぬ黒人男性が現れます。

その男性の名はマクレリー。

ある秘密組織のエージェントで、サムを組織の暗殺者としてスカウトしたと聞かされます。

顔と指紋を整形手術によって変えられただけでなく、

「レモ・ウィリアムズ」

という新しい名前まで与えられました。

事情が分からないまま、マクレリーに連れて行かれたビルの一室で、サムは組織のリーダーであるハロルド・スミスとも対面します。

彼らの組織は、アメリカ大統領直轄の極秘組織で、メンバーはレモを含めても三人!

法の網をかいくぐり悪事を働く、アメリカにとって有害な人間を極秘裏に処分する(=殺害する)のが目的とのこと。

その後レモはマクレリーによって、東洋系の謎の老人の所へ連れて行かれます。

老人は韓国出身のチュン。

しかし、ただの老人ではなく、朝鮮に伝わる古武術「シナンジュ」の達人でした。

レモはチュンと共同生活を送り、暗殺者になるための修業を始めることとなりました・・・。

 

アメリカの軍需産業をめぐる陰謀を阻止せよ!

しばらくして、レモに初めての任務が与えられました。

アメリカ軍需産業大手のグローヴ社のトップ、ジョージ・グローヴは、過去に何度も汚職などの疑いで告発されながら、証人が次々と怪死。

全て証拠不十分で不起訴となっていました。

グローヴ社は米軍の「ハープ衛星防衛システム」開発を受注し、大規模な予算を与えられていました。

しかし、その裏には大きな陰謀が隠されていました。

レモの任務はグローヴ社の陰謀を把握し、グローヴら黒幕を抹殺すること。

果たしてレモは、無事「第一の挑戦」を成功させることができるのか・・・。

 

『シナンジュ』の特訓により、驚くべき能力を会得!

ネタバレ防止のため、これ以上は書きません。

しかし、推理サスペンスではなく、単純明快なアクション映画です。

小難しいトリックやどんでん返しは全くなく、結末も皆様のご想像の通りであるはずです。

大きな見所は、チュンがレモに指導する朝鮮古武術「シナンジュ」の特訓シーンです。

「そんなバカな!」

と思うような特訓メニューが次々と与えられるのですが、さすがは組織にスカウトされたほどの身体能力を持つレモ。

愚痴をこぼしながらも、どれも何とかクリアしてしまうのです。

そして最終的には、ここでは書きませんが、とんでもない能力を身につけてしまいます。

これまた再び

「そんなバカな!」

とツッコミを入れてしまうような、超人的な能力です。

 

最後に・・・。

私はなぜか、この映画の日本公開時に、友人と一緒に映画館で観ました。

そして30年を超える歳月を経て、最近レンタルDVDで再度観ました。

はっきり言えばB級アクション映画ですが、それだけでは片付けられない独特の「何か」が、この作品からは感じられるのです。

この作品のような「しくじり映画」も後世に語り継ぐべき!という使命感に突き動かされ(毎度大げさでスイマセン・・・)、今回この作品をご紹介した次第です。

DVDは「TSUTAYAディスカス」でレンタル可能であり、Amazonなどでも中古品が販売されていますので、興味をお持ちの方はぜひ一度ご覧ください。


 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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