「エスパニョール」もバルセロナのサッカークラブ!

プロスポーツで、同じ競技のクラブチームが、同じ都市に2つ以上存在することは、世界中で普通にあります。

野球やサッカーでは、特に顕著です。

実力や人気が各チームとも同じくらいだと、一番盛り上がります。

しかし、現実はそう甘くありません。

 

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日本のプロ野球は、人気に偏りが・・・。

日本のプロ野球が、分かりやすい例です。

以前ほどではないにせよ、東京ではやはり巨人の人気は断トツです。

昔は、成績面でも圧倒的な強さでした。

同じセ・リーグのヤクルトや、パ・リーグの日本ハム(昔は東京が本拠地だった)は、完全な脇役でした。

関西圏では、どんなに成績が悪くとも、阪神が常にマスコミの話題の中心です。

同じく関西のチームであるオリックスは、優勝争いをしていても

「日陰の身」

です・・・。

 

欧州サッカーでも、クラブの人気に大きな差が!

外国、特にヨーロッパのサッカー界では、そうした例は枚挙に暇がありません。

同じ都市にプロサッカークラブが2つあると、大抵大きな差が存在します。

一方は、毎シーズン優勝争いをする強豪クラブ。

市民の人気が高く、使える資金も豊富です。

もう一方は、毎シーズン中位〜下位をウロウロし、時には2部リーグに降格することも。

人気面では大きく劣り、当然資金面でも大きな差を付けられている・・・。

 

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『FCバルセロナ』は、バルセロナを代表する世界的強豪!

スペインリーグ

「リーガ・エスパニョーラ」(現在は「ラ・リーガ」)の

「プリメーラ・ディヴィシオン」(1部)

に所属する

「FCバルセロナ」

については、日本でも多くの方がご存知のはずです。

名前の通りバルセロナを本拠地とし、

リーグ優勝26回

欧州チャンピオンズリーグ優勝5回(いずれも2022年時点)

を誇ります。

実力・人気・資金力ともに、首都マドリードの

「レアル・マドリー」

と肩を並べる世界的強豪です。

 

バルセロナが本拠地のクラブは、もう一つある!

ところで、バルセロナにはもう一つ、プリメーラに所属するクラブがあるのをご存知でしょうか?

「RCDエスパニョール」(RCD Espanyol de Barcelona)

というクラブです。

FCバルセロナよりわずか1年後の、1900年に創設。

バルセロナ大学工学部の学生たちが中心となり、創設されました。

各国のサッカークラブには、地元の学生や労働者が創立したクラブが多数あります。

エスパニョールも、その一例です。

 

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クラブ名を、カタルーニャ語表記に変えた!

私が本格的に海外サッカーファンとなったのは、1994年(平成6年)でした。

その当時、クラブ名の「エスパニョール」は、スペイン語の

「Español」

と表記されていました。

サッカー雑誌でも、そう表記されていたはずです。

しかし翌1995年(平成7年)に、「Español」からカタルーニャ語(バルセロナが属するカタルーニャ地方の言語)の

「Espanyol」

に変更されました。

正式名称は

「Reial Club Deportiu Espanyol de Barcelona」。

海外サッカー専門誌

「ワールドサッカーダイジェスト」

でそのことを知った時は、

「すごいこだわりだな・・・。」

と驚いたことを覚えています。

 

スペインの民族的背景は複雑!

ご存知の方も多いかと思いますが、スペインは各地方の自治意識が非常に高い国です。

美食で名高いバスク地方では、長年の間、中央政府と

「E.T.A.」(バスク祖国と自由)

という民族組織(テロ行為も行っていた)が、激しく対立していました。

カタルーニャ地方も独立への意識が強く、2017年(平成29年)には、カタルーニャ独立の住民投票が行われました。

その後、中央政府が州政府要人を逮捕したり、国際指名手配するという事態になりました。

当時、日本のマスコミでも大きく取り上げられました。

そうした背景を知ると、カタルーニャ語へのこだわりも理解できます。

 

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FCバルセロナ創設の中心人物は、スイス人だが・・・。

一方、FCバルセロナの場合、11人の創設メンバーの中心人物は

スイス人実業家のジョアン・ガンペール

でした。

FCバルセロナがシーズン開幕前、外国の強豪クラブを招いて行う親善試合トーナメントは、「ジョアン・ガンペール杯」と呼ばれています。

また、初代会長もスペイン人ではなく、イギリス人でした。

本来なら、100%スペイン人によって創設されたエスパニョールの方が、バルセロナ市民に支持されてもおかしくありません。

しかし、両クラブのその後の運命を分けたのは

「強さ」すなわち「成績」

でした・・・。

 

首都代表マドリーと渡り合い、カタルーニャの象徴に!

1929年に創設されたリーガ・エスパニョーラでは、エスパニョールは一度も優勝していません。

FCバルセロナは、初年度の1929年に優勝を成し遂げています。

もう一方の強豪レアル・マドリーは、

「レアル(Real)」

つまり「国王の」

という名前を持ちます。

そして、スペイン内戦以降の

フランシスコ・フランコ将軍(1892年〜1975年)

による独裁政権から全面的に支援されていたのが、レアル・マドリーでした。

カタルーニャ人にとっては、

不倶戴天の敵

と言っていいでしょう。

そのマドリーと互角の戦いができるFCバルセロナが、カタルーニャ人から圧倒的な人気を集め、

カタルーニャ地方の象徴的クラブ

となったのは、仕方のないことでしょう。

 

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クラブ名にも、不人気の理由がある?

ちなみに、エスパニョールは1912年に、当時の国王から

「レアル(Real)」

の使用を認められています。

前述の正式名称の

「Reial」

は、「Real」のカタルーニャ語表記です。

一説ではそのことも、エスパニョールがFCバルセロナほどの人気を得られなかった原因の一つではないかと言われています・・・。

 

最後に・・・。

エスパニョールとFCバルセロナの対戦は

「バルセロナ・ダービー」

と呼ばれています。

今までに200試合超が行われましたが、約60%の試合でFCバルセロナが勝利を収めています。

はっきり言って、エスパニョールは

「噛ませ犬」

のような立場です。

日本人にとってエスパニョールは、元・日本代表の中村俊輔さんが短期間(2009年〜2010年シーズンの途中まで)在籍した、縁のあるクラブです。

日本人は、どこか判官贔屓の国民性を持っています。

サッカーファンは、もっとエスパニョールを応援して欲しいと思います・・・。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

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