「HFT」ってどういう意味?試験に出ない英語手帳(第85回)

最近、経済ニュースで

「HFT」

なる言葉が時折登場します。

「HFT」・・・?

AKBグループの「HKT」なら知ってるけど・・・。

残念ながら、若い女性が40〜50人出て来るアイドルグループとは、全く関係ありません。

但し、数字には関係があります。

それも、1,000分の1秒単位の数字が・・・。

 

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人間には分からない世界!

「HFT」は略語で、正式名称は

High Frequency Trading 。

日本語では

「超高速取引」

「高頻度取引」

などと訳されます。

意味がパッと出て来にくいのは、

「frequency」

でしょう。

大修館書店 ジーニアス英和辞典によると、

(1)頻発、頻繁

(2)頻度(数)

(3)周波数

といった意味を持ちます。

「高い頻度の取引」となると、「高頻度取引」の訳語が一番適切かもしれません。

どれくらい頻度が高いかと言うと、一回の取引注文に要する時間が

1ミリ秒(=1,000分の1秒)

を切るそうです・・・。

当然ですが、人間に行えるはずもありません。

コンピューターのプログラムにより、自動的に行われます。

 

わずかな利ざやを積み重ね、巨額の利益を!

1秒間に数千回〜1万回近くの注文を行います。

一回一回の利ざやは、ごくわずかです。

しかし、それを一日に何百万回も繰り返すことで、

「チリも積もれば山となる。」

式に利益を積み重ねていきます。

そうして、巨額の利益を手にするのです。

実際の手口としては、小口で大量に注文を出しても、同じく大量にキャンセルします。

釣りに例えると、「撒き餌」のように注文を出し、売り手や買い手をおびき寄せる感じです。

こうしたやり方については、批判の声が上がっています。

また、そうしたシステムを持たない個人投資家は、圧倒的に不利となります。

不公平との意見もあります。

「HFT」は、現在も禁止されてはいません。

日本の東京証券取引所でも、HFTはかなりの割合を占めているそうです。

 

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有名作家の作品で、謎の実態が・・・。

「HFT」自体は、リーマンショックの前から行われていました。

ですが実態はよく分からず、個人投資家にはほぼ謎の存在でした。

「マネーボール」

「世紀の空売り」

などで知られるアメリカ人ノンフィクション作家、マイケル・ルイスが2014年(平成26年)に執筆した

「Flash Boys:A Wall Street Revolt」(日本語版は「フラッシュ・ボーイズ 10億分の1秒の男たち」)

が、「HFT」を題材にしており、大きな話題を呼びました。


 

私も日本語版を読んで、初めて「超高速取引」という言葉を目にしました。

この作品を読むと、いわゆる

「デイトレーダー」

たちが「HFT」のカモとなっている実態が、はっきりと分かります。

 

最後に・・・。

日本でもアメリカでも、2008年(平成20年)のリーマンショックで、デイトレーダーたちのほとんどが大損失を被り、株式市場から消えていきました。

最近は日本でも、株式投資やFX(外国為替証拠金取引)が再び盛んになっています。

しかし、短時間で売って買って・・・を繰り返しても、コンピューターに敵うはずがないのですが・・・。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。