「greenmail」ってどんなメール?試験に出ない英語手帳(第8回)

英語・その他外国語(夫)

「greenmail」・・・、「緑のメール」!

そう訳したら、0点です。と言っても、大学入試や英検、TOEICなどには出題されないでしょうが・・・。

「greenmail」とは、会社を乗っ取ると脅すため、その会社の十分な株式を購入し、現体制での経営続行を望む会社側に、株式を相場より割増の高値で買い戻させる行為です。

他の訳語では、「株式買い戻し工作」、「株式引き取り要求」などがあります。

この言葉は、

「greenback」(昔のアメリカドル紙幣は、裏側が緑色だったことから、米ドル紙幣を意味する俗語)と、「blackmail」(恐喝する、恐喝(名詞形))を合わせた造語です。

要するに、金の力で企業を脅し、株式を高値で引き取らせる人間の行為を指します。

「greenmail」それ自体は違法ではなく、米国には有名な「greenmailer」が多数存在します。

日本でも、「ナントカファンド」の連中は「greenmailer」そのものです。

彼らは、違法な手段で株を買い漁ったり、暴力その他の犯罪により買い取りを迫ることはありません(中には、法律に抵触し逮捕される人間もいますが・・・)。

昔の日本の「総会屋」(corporate racketeers)とは異なる人種です。

有名な「greenmailer」としては、1990年代前半に日本の「小糸製作所」にgreenmailを仕掛けたブーン・ピケンズ、国会議員を務めながらgreenmailerでもあった糸山英太郎、2005~2006年のライブドアによるニッポン放送買収騒動の主役の一人、村上世彰などが挙げられます。

企業側からすれば、blackmailに対しては、日頃からクリーンな経営を貫くことで対応可能です。

しかし、greenmailに対しては、100%の対応は難しいです。

golden parachute(追い出される経営陣に莫大な退職金が支払われるよう、事前に取り決めておくこと)や、poison pill(企業が乗っ取られた場合、企業や新経営陣に不利な状況が起こるよう、事前に取り決めておくこと)などの企業防衛策を取っておくしかありません。

個人レベルで送られてくるspam mail(スパムメール) やchain mail(チェーンメール=不幸の手紙)なら、無視しておけば終わりですが、greenmailは無視するわけにはいきません。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。