「pedophilia」
という単語は、一般の英語関連の試験にはまず100%出題されません。
そして、意味を知らずとも生きていく上で支障なく、英語圏でも滅多に使いません。
ただ、非常に注意すべき単語で、この意味することに深く関わってしまうと、人生を棒に振ることになりかねません。
ped- が頭に付いていて、子供に関する言葉だが・・・。
「pedophilia」の意味は「小児性愛」、平たく言えば「ロリコン」です。
この単語は精神医学用語で、たまに書籍などで「ペドフィリア」または「ペドフェリア」と表記されます。
英語でpedo-、pedi-、peda- が語頭に付く単語は、大抵「子供」に関連する言葉です。
ラテン語の「pais」(子供)が語源となっています。
pediatrics[pìːdiˈætrɪks(米国英語), ˌpi:di:ˈætrɪks(英国英語)](小児科)、pediatrician[pìːdiətríʃən(米国英語), ˈpɪi.dɪi.ə.tɹɪʃn̩(英国英語)](小児科医)、
pedagogy[pédəgòʊdʒi(米国英語), ˈpedʌˌgəʊdʒi:(英国英語)](教育学)、pedagogue[pédəgὰg(米国英語), pédəg`ɔg(英国英語)](教育者)
が例として挙げられます。
『ロリコン』は、小説の登場人物名に由来する!
「小児性愛」は、大体13歳未満の子供への性的関心が対象となっています。
上で挙げた「ロリコン」は
「Lolita Complex」(ロリータ・コンプレックス)
の略語ですが、正式な医学用語ではありません。
10代前半という、やや大まかな年齢幅の幼女・少女を対象とします。
「Lolita」とは、
ロシア人作家ウラジーミル・ナボコフ(Vladimir Vladimirovich Nabokov:1899~1977年)
の小説「Lolita(ロリータ)」に登場する、少女の愛称Lolitaが由来です。
主人公の男性が心惹かれる、25歳年下の少女です。
『pedophilia』で捕まると、人生を棒に振ることに・・・。
当然ですが「pedophilia」に基づく行為は、日本を含む世界各国で犯罪とされており、刑罰の対象となります。
日本でも時折テレビ・ラジオや新聞などで、小児へのわいせつ容疑で逮捕者が出た旨の報道がなされています。
中には、高学歴で地位・名誉・収入に恵まれたエリートが結構多くいます。
また、二十数年前にはプロ野球某球団の現役選手が逮捕され、球界から事実上追放されました。
この類の犯罪の代償として、今まで築き上げてきたもの全てを失うだけでなく、それからの人生にも致命的な打撃を受けることになります。
最後に・・・。
そうした行為で人生を大きく狂わせるのは、自業自得とはいえ、あまりにも大きな代償です。
もちろん、被害者の人生にも一生消えない傷を与えてしまいます。
今回取り上げた「pedophilia」には、一生縁なく過ごさねばなりません。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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