「Molotov cocktail」ってどういう意味?何のカクテル?試験に出ない英語手帳(第28回)

英語・その他外国語(夫)
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「Molotov cocktail」・・・?カクテルの種類にこんなのあったっけ?

今夜、行きつけのバーで注文してみるか・・・。

絶対に注文しないでください。特に、海外旅行先のバーで「Molotov cocktail」と注文したら、大きな騒ぎに発展するかもしれません。

残念ながら、カクテルの一種ではありません。

日本語に訳すと、「火炎瓶」となります。

注文されたバーテンダーも困惑してしまうでしょう。

Molotovは、旧ソ連で最高権力者スターリンの片腕として、首相や外相を務めた

Yyacheslav Mikhailovich Molotov(ヴャチュスラフ・ミハイロヴィチ・モロトフ)

を指します。

モロトフが外相時代の1939年末、旧ソ連がフィンランドに侵攻した際(冬戦争と呼ばれます)、フィンランド軍はソ連軍の戦車に対する兵器として、火炎瓶を使用しました。

フィンランドではモロトフ外相(敵国の最高責任者の一人)の名を冠し、火炎瓶のことを「Molotov cocktail」と呼ぶようになったとする説があります。

この説が今日まで広く普及し、最も有力な説となっています。

ちなみに火炎瓶とは、主にガラス瓶にガソリン・灯油などの可燃性液体を詰めたり、可燃性液体を布に染み込ませ瓶に入れて作る、即席の武器です。

瓶が目標に当たって割れると、液体が飛散して発火します。

cocktail(カクテル)という表現は、もちろん皮肉がこもっていますが、言葉の選び方としては面白いです。

但し、一般のまともに生活している人なら、日常会話で「Molotov cocktail」を口にすることはほぼ皆無でしょう。

そして当然ですが、このcocktailは絶対に作ってはいけません。

日々の生活でムシャクシャすることがあるなら、酒屋さんでジントニックを買って、ジュースや炭酸飲料と混ぜて、本物のcocktailを作って飲んでください。

それで大抵の憂さは晴らせるはずです・・・。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。