タワマンと周囲のギャップに、格差社会の現実を見た!

今を去ること20〜30年前、1990年代はまだ

「タワマン」

という言葉は存在しませんでした。

今でこそ

「タワマン」=「タワーマンション」

は誰にでも通じますが、当時はタワーマンション自体がほぼ皆無でした。

言葉として普及しようがなかったのです。

 

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21世紀、タワマンが日本各地に乱立!

時代が21世紀に入ってしばらくすると、大都市の中心部にタワマンがポツポツ建ち始めました。

そのうち、都会の中心部以外でも、駅前など便利な場所に増えていきました。

2021年(令和3年)12月現在は、

「よくこんな所にタワマン建てたよな・・・。」

というような場所にも、タワマンを見かけることがあります。

 

タワマンは『別世界』?

私を含む平民がタワマンに抱く、一般的イメージは

「金持ちが住んでいる」

「外国人が投資目的に買っている」

というものでしょう。

また、内部の雰囲気も部外者には謎めいています。

私の親戚や友人・知人に、タワマンに住んでいる人は一人もいません。

だから、タワマンに憧れるよりむしろ

「自分とは関係のない、別の世界」

という感情しかありません。

 

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タワマンは一種の『ゲーテッド・コミュニティー』!

タワマンの住人たちも、地域社会と交流を持たない人が多いと聞きます。

アメリカには、富裕層の住宅だけが集まり、周囲を壁で囲って部外者を出入りさせない

「ゲーテッド・コミュニティー」(gated community)

が多数存在します。

日本には、まだそうした区域はありません。

しかし、タワマンが周囲と隔絶されているという点では、一種のゲーテッド・コミュニティーと言えます。

 

タワマンの方が周囲から浮いている例も・・・。

前述の通り、大都市の中心部・繁華街以外でも、タワマンは建設されています。

そうした地域では、タワマンの方が近隣の景観を損ねる

「目障りな建物」

となっている例が多いです。

タワマンが周囲から浮いてしまい、悪目立ちしているのです。

近隣住民たちも心の中では、

「こんな場所のタワマンに、見栄張って高い金出して住むなんて、頭悪いな。」

などとバカにしています。

うらやましく思っている人は、意外に少ないです。

場違いな場所に建てられたタワマンは、羨望よりも失笑を買うのです。

 

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担保物件がボロ長屋で、前面道路は未舗装!

10年以上前、私が債権回収の仕事をしていた頃のことです。

私の担当案件の一つで、不動産を担保に取っていました。

大阪市某所の土地及び建物でしたが、相場価格が安い上に、非常に売却しにくかったのです。

というのも、建物が両隣の家と一体化している

「長屋」

形態だったからです。

底地こそきちんと分けて登記されていましたが、建物は長屋となっています。

そして、築40年近く(当時)経っており、かなり老朽化していました。

建物を取り壊そうとすれば、両隣も壊さないといけません。

床面積も小さく、前任の担当者が集めた査定資料の平均査定額は

200〜300万円

でした。

それでも売れないまま、塩漬け状態になっていました。

おまけに、前面道路は車1台通るのがやっとの狭さ。

アスファルト舗装もなされておらず、砂利道のままでした。

 

現地調査に行ってはみたが・・・。

担当してしばらくした頃、私は現地調査に向かいました。

前任者の調査から1年以上経過しており、大きな変化がないか確認する必要がありました。

最寄りの駅から10分ほど歩くと、目的地に着きました。

担保物件の周囲にも、同様の長屋が2〜3棟建ち並んでいました。

道も未舗装のままでした。

実際に見てみると、建物は写真よりもはるかに古びて見えました。

元々は小さな縫製工房だったようですが、営業は大分前から行われていません。

「これじゃ、『金をもらっても要らない。』って言う人ばかりだろうな・・・。」

と思った覚えがあります。

 

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結局、塩漬けのままに・・・。

後日、管理職の人たちと今後の打ち合わせを行いました。

そこで上司からは

「この物件は、競売にかけても多分売れないね。申立費用の無駄になる。残元金は4〜500万円だし、債務者から月2〜3万円の返済はある。しばらくは返済の様子を見守ろう。」

との指示を受けました。

その後一年ほどして、その案件は私の手から離れました。

あの物件がどうなったのかは、全く分かりません。

 

何と、あの地域にタワマンが・・・。

それから10年超が経過した頃。

用事でその近辺を通りかかりました。

すると、あの長屋が建ち並んでいた地域の一角に、何とタワーマンションがそびえ立っていたのです・・・。

残りの部分はどうなっているのか気になりましたが、タワマンの裏側まで足を運ぶことなく、そのまま通り過ぎました。

その3年ほど後、その地域から少し離れた隣の区に住む知人から、現状を聞くことができました。

 

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YouTubeでも取り上げられた・・・。

タワマンの裏側の地域は、長屋の一部がまだ残っているそうです。

そのさらに東側の地域は、川沿いになっています。

その辺りは昔から、国や大阪府の土地を不法占拠し、勝手に家を建てた世帯が住んでいるそうです。

開発から完全に取り残された感じで、YouTubeの動画でも取り上げらているとのことでした。

 

最後に・・・。

タワマンのベランダから遠くを眺めれば、美しいかどうかはさておき、大阪の街並みが広がっていることでしょう。

しかし、視線を下に落とせば、年季の入った長屋や違法建築の家、舗装されていない砂利道が目に入ります。

まさしく

「THE・格差社会」

と表現すべきでしょう・・・。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

興味がございましたら、こちらもお読みください。

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