口を開けると激痛!近所の歯医者に駆け込んで通院した時の話。

エッセイ(妻)

両親が歯がわりかし丈夫なせいか、
私も歯にはあまり苦労しないで大人になった。

歯医者というのは、痛いとか怖いとかいうイメージが世の中にはあるようだが、
私は、軽い虫歯で数回行ったくらいだったので、特に歯医者に嫌なイメージが無かった。

そんなある日、口を開けようとすると、とんでもない激痛が走った。
歯が痛い訳ではない。
考えた結果、親知らずが原因ではないかという結論に至った。

歯医者に駆け込む事にした。
幸い、うちの近所には歯医者がいっぱいある。
私の住んでいるマンションの前にも歯医者があった。

昔からの友達は、歯が弱く、ずっと歯医者に通っていた。
その友達から、「歯医者ってヤブ医者がいるから気をつけた方がいい」と言われた事があった。

ヤブ医者は嫌だ。
最近は、歯医者の口コミを見られるサイトがある。
そのマンションの前の歯医者の口コミを確認する事にした。
評判はすこぶる良く、ここに行くことを即決し、早速予約を入れた。

その歯医者は、建物が古く、もう開業して長い事を感じさせた。
待合室はやけに狭かった。
中に通された。
治療用の椅子は2つ。
器具を置いてある金属製のトレーが何か古臭い感じがする。
壁を見ると薄ら汚れている。
歯科助手の女性がやたら多いのが気になった。

先生に症状を話した。
素人ながら自分なりに考えた結論「親知らずが原因」説を言った。
「レントゲンを撮ってみましょう」とその医者は言った。
こんな古い感じの歯医者にもレントゲンの機械があるのか…。

先生の結論も、「親知らず」説だった。
後日、親知らずを抜く事になった。

後日、親知らずをかなり痛い思いをして抜いてもらった。
これで、激痛から開放される!と思うと嬉しかった。

しかし数日後、激痛は再発した。
もしかして、「親知らず」が原因ではなかったのか?
あんなに痛い思いをして抜いたというのに!

先生は、ひょうひょうとしていた。
噛み合わせの問題かもと言い出した。
なぜ、親知らずを抜く前に気づいてくれなかったのか?
もしかして、これが、友達が言っていた「ヤブ医者」なのか?

噛み合わせ治療の為、マウスピースを作る事になった。
これは特に痛くないので心配ない。
マウスピースを作る先生の周りに、歯科助手の女性たちが楽しそうに集まっていた。
先生が「理科の実験みたいだろ?」と言うと、歯科助手達はキャッキャキャッキャと騒いでいた。
何なんだ?この病院は…。

マウスピースをはめての生活のおかげで、激痛は治まった。
親知らずを抜かなくても良かったんじゃ…というモヤモヤはあったが、とりあえず治って良かった。

歯医者というものは、何かにかこつけ、通院を続けさせようとする。
私もその餌食になりつつあった。
歯垢だの色々言われ、もう激痛は解決したのでいいのだが…と思ったが断れなかった。

そうして、それからも何度か通う羽目になった。
ある日、これが理由はよく思い出せないが、詰め物をする事になった。
それ自体の治療は特に痛くなかったが、
後の会計で何千円の治療費を請求され、財布には痛い結果となった。

家に帰った後、その詰め物がその日のうちに取れてしまった。
あの何千円も払ったのは何だったのか?
私はそこでやっと、「もう行かない!」と決心した。
予約していた時間の直前に、「急に用事が出来た」と言って断ろうと思った。

その当日。
私は15時30分からと思っていたので、15時くらいに電話しようと思っていた。
15時になった。
電話しようと診察券を見てビックリ!
なんと、予約は14時だったのだ。
しまった!でも、歯医者から電話1本かかってこない。
どういう事なのか?あの歯医者ではよくある事なのか?

結局それから数年が経つ。
その歯医者は潰れずに今も存在する。