昨年2020年(令和2年)も、12月初めに
「新語・流行語大賞」
が発表されました。
正直どの言葉もマスコミで勝手に使いまくっただけで、一般人の間で流行したとは思えないものばかりでした。
そして、個人的には入るべきだと思っていた、ある言葉が選ばれていませんでした。
それは
「丁寧な説明」
です。
2020年は、やたらこの言葉を聞かされた印象が強い!
この「丁寧な説明」という言葉自体は、昨年以前から前政権でよく使われていましたが、昨年はやたらこの言葉を聞かされた印象が強いです。
特に前首相、前厚生労働大臣、そして現経済再生担当大臣から「丁寧な説明」発言が多く出ていたと思います。
それと同時に、その発言の後に、本当に「丁寧な説明」がなされたためしがない点が共通しています。
それもそのはず、この言葉が使われる時は大抵何らかの不祥事、疑惑、反対の声が根強い政策の強行といった、政治家としてはあまり言及したくないことが起こっています。
そういう時に
「その点につきましては、今後も引き続き丁寧な説明を行って参ります。」
のような、ある種の逃げ口上として使われるので、非常に後ろ向きなイメージがつきまとう言葉になってしまいました。
間違っていることに丁寧な説明をしても、国民にさらに誤解を与える!
そもそも、スキャンダルや政策のゴリ押しなどは、どれだけ丁寧に説明しようとも、国民から見逃してもらえたり、賛成してもらえるはずがありません。
加えて、
「国民はよく分かってないから、ちゃんと理解できるように教えてやる。」
という感じの「上から目線」意識が強く感じられます。
「丁寧な説明」とセットのように使われることが多い言葉として、
「国民に誤解を与える」
も挙げられます。
この言葉も、聞かされる度にカチンときてしまいます。
「こっちが頭が悪くて誤解してるわけじゃないんだよ!」
と言いたくなる、いかにも責任転嫁っぽい言い方です。
大事なのは、誤解を与える余地のない振る舞い(特に金銭絡み)をすることのはずです。
正しくない判断ばかりだから、説明も意味がなく、誤解を与えてばかり!
はっきり簡潔に言えば、政治家が「正しい判断」をし、それに基づいた行動・発言をすれば、「丁寧な説明」をする必要も、「国民に誤解」を与える恐れもありません。
至極当然のことです。
もちろん政策というのは、100%正しいかどうかは後になって分かることですが、少なくとも正しい方法で真剣に討議した結果の判断なら、国民も納得できます。
しかし、ここ数年の政府の政策というのは、我々一般人でも「正しくない」と分かるトンデモ政策の連続でした。
最後に・・・。
そして、国会議員などのスキャンダル・疑惑(実際に刑事事件化したものも多い)に対する対応も、誰がどう見ても「正しくない」やり方でした。
どれだけ「丁寧な説明」を実際にされたとしても、理解できるはずがありません。
2021年(令和3年)は、この言葉を耳にする機会がないことを願うばかりです。
しかし、どうなることやら・・・。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。