「地球は丸い球形だ。」
そう言われると
「そんなの当たり前だろう!」
と返答する人が、本来100%のはずです。
球体である地球が自転しながら太陽の周囲を回っているからこそ、朝と夜が訪れます。
古代ギリシャ人は既に、地球が丸いことを発見していました。
大航海時代になると、ヨーロッパでは地球が丸いことはほぼ広まったそうです。
地球が丸いことは、人類の共通認識だと思っていたが・・・。
地球が太陽の周囲を回るという
「地動説」
と同じで、地球が丸いことは国・人種・宗教などにかかわらず、人類全員の共通認識・・・のはずでした。
2020年(令和2年)に、日本のテレビニュースで以下のような報道を観て、私は一瞬頭の中が真空になりました。
「近年、アメリカやブラジルを中心に『実は地球は丸くなく、平面である。』と信じる人が増加している。」
そ、そんな・・・。
21世紀の現在に、「地球平面説」を唱える人がいるとは・・・。
ニュースでは、さほど詳しい社会的背景には言及していませんでした。
何かの新興宗教でもなさそうです。
教育水準の高い人にも、『地球平面説』を信じる人がいる!
また、きちんとした教育を受けていない人たちではなく、一定レベル以上の教育を受けた人たちにも、信奉者が結構いるとのことです。
ニュースでも、インタビューに答えていた人は、ブラジルで会社を経営している男性でした。
しかし、
「我々が今まで受けてきた教育は、不当に歪められてきた。」
「地球は、平面状に広がっている。」
といった内容、ある意味
「電波系」
のことを真剣な面持ちで語っていました。
そもそも何を根拠に
「地球は球形ではない!」
と思い込むようになったのでしょうか?
ネットに蔓延する『フェイク』情報が真理に勝つ?
近年は、インターネット上で誰でも情報を発信することが可能となりました。
私たち夫婦のような平民でも、こうしてブログを運営できています。
有益な面も多いのですが、デマが拡散されたり、
「フェイクニュース」(虚偽のニュース、情報)
が意図的に発信されたりと、情報の
「信憑性」
は他のメディアよりも低くなっています。
そうした不確かな、場合によっては完全にでっち上げの偽情報を、無条件・無批判に受け入れてしまうタイプの人が、残念ながら世界中で増殖しています。
『トランプ信者』と共通する思考回路に支配されている?
2021年(令和3年)初めまで、アメリカでは
「トランプ信者」
たちが、街中やネット上で暴れ回っていました。
彼らも、「地球平面論者」と同じタイプに分類して差し支えないでしょう。
「トランプがAと言えばA、Bと言えばBなんだ!」
という思考回路が一旦完成してしまうと、もういかなる論理も通用しません。
「地球は平べったい。」
と信じる人々も、同様の思考回路によって制御されているのでしょう。
最後に・・・。
大多数の日本人は
「世界には、バカな人間がまだまだ多いよな!」
と笑い飛ばすでしょう(そう信じたい・・・)。
しかし、現代の日本人全員が、そうした人たちを笑える立場にいるのでしょうか?
ここ10年ほどの間、日本の政・官・財界で様々な非常識・インチキ・嘘・怠慢・責任逃れがまかり通ってきました。
それこそ「地球平面説」に匹敵するトンデモぶりでした。
現在も、「コロナ」、「五輪」に関する政策・対策のほぼ全てが同様のレベルです。
我々日本人は、そうした事柄のほとんどを
「見て見ぬ振り」
でやり過ごして来ました。
その結果が、今我々が直面している日本の現実です。
そういう意味では、我々日本人も
「地球は本当は丸くないんだ!」
と力説する人たちとさして変わらぬレベルにいるのではないでしょうか・・・。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。