2020年7月末時点で、地上波のテレビ局(地方ローカル局の再放送を除く)では、午後7~9時の「ゴールデンタイム」にアニメ番組をレギュラー放送していません。
今年の3月までテレビ朝日系で午後7~8時に「ドラえもん」、「クレヨンしんちゃん」を続けて放送していたのが最後です。
昔の午後7~8時は、子供には「黄金の時間帯」だった!
私が子供の頃は、夜7~8時までの1時間は、どのチャンネルでも毎日1本は、アニメまたは特撮ヒーロー物が放送されていた印象が強いです。
小学3~4年生までは
火曜日に「サザエさん」(日曜日だけではなく、火曜日もやってました!)、
水曜日に「ドカベン」、
木曜日に「銀河鉄道999」
(いずれも午後7時~7時30分)を食事をしながら観ていました。
振り返ると、全てフジテレビ系です。
日曜日も、午後7時30分からはフジテレビ系で、ハウス食品提供のアニメ枠がありました。
「あらいぐまラスカル」、
「赤毛のアン」、
「ペリーヌ物語」
などの名作が放送されていました。
月曜日は、日本テレビ系で午後7~8時に、30分の作品が続けて放送されていました。覚えているだけでも、小学5年生頃に「あしたのジョー2」、中学生あたりで「キャプテン」などの有名作品を観ていました。
大人になっても、ゴールデンタイムはアニメをやっていた!
10代末~20代前半でも、日本テレビ系では、「YAWARA!」や「美味しんぼ」を放送していました。
完全に大人になってからも、フジテレビ系では午後6時から
「ちびまる子ちゃん」、「サザエさん」、
午後7時から「キテレツ大百科」、「こちら葛飾区亀有公園前派出所」とアニメづくしでした。
しかし、いつの間にか年を追うごとに、アニメ作品の本数はゴールデンタイムでは減少していきました。
反対に、深夜の時間帯にアニメ作品が放送されることが増えていきました。
なぜアニメはゴールデンタイムから姿を消したのでしょうか?
三つの理由を推測してみた!
個人的に、その理由を三つ考えてみました。
アニメ作品のターゲット層が細分化したこと。
昔の作品は、明確に少年少女層を対象にしていました。それでも、親たちも一緒に観て楽しめる内容が多かったです。しかし、現在の作品は限定されたファン層を対象にしており、ゴールデンタイムでの放送は、視聴率の点でリスクが高いのではないでしょうか。
アニメ作品は、かなりの制作費や労力・手間がかかること。
そのため、バラエティー番組を作って流した方が、手っ取り早く安上がりであり、リスクも軽減できるということで、アニメが減ったのではないでしょうか。
そもそも、高い視聴率を見込める作品を供給できないこと。
幅広い年齢層に人気のマンガ作品は時々出てきますが、昔のように国民的な、老若男女に受け入れられるような作品は、正直見当たりません。アニメ化されても、高視聴率に直結しません。「One Piece」のような作品でも、ゴールデンタイムで放送されないことが、それを物語っています。
最後に・・・。
こうした現状は、「アニメ大好き少年」だったオッサンには寂しい限りです。
この状況において、アニメに興味も関心もなさそうな政治家・官僚が音頭を取って、「Cool Japan」の一環としてアニメを世界にアピールしていくのは、いかがなものかと思うのですが・・・。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。