「3o’clock shooter」・・・?
「3時のシューター」とは、一体どういう意味?
「shooter」は、「射手、撃つ人」の他に、「シュートする人」の意味も持ちます。
「シュート」
と言えばスポーツ、それもサッカーやバスケットボールを連想させます。
「3時にシュートを撃つ人」・・・何を表す言葉なのでしょうか?
一般の辞書には、載っていなかった・・・。
大修館書店 ジーニアス英和辞典及び和英辞典で調べてみましたが、「3o’clock shooter」は発見できませんでした。
オックスフォード現代英英辞典でも、結果は同じでした。
インターネットでも検索してみましたが、これまた意味が載っているページはありませんでした。
実は、あるスポーツが由来!
私は20年近く前、ある本でこの言葉を知りました。
スポーツ用語が使われる熟語・成句の本でしたが、それまで見聞きしたことのない言葉が満載でした。
この「3o’clock shooter」は、
バスケットボール
が由来です。
元々の意味は、
「練習では上手だが、試合では結果を出せない選手」
です。
日本でも、スポーツは異なりますが
「ブルペンエース」(野球場のブルペンではいい投球をするのに、試合のマウンドでは力を発揮できないピッチャー)
が使われます。
まさしく同じ意味です。
ビジネスでも、似た意味で用いられる!
これが日常生活、特にビジネスの世界では
「いい企画を出すのだが、企画倒れで終わることが多く、結果が出せない人」
という意味で使われます。
例文としては
「Yamada has a reputation as a 3o’clock shooter. Many of his projects got the green light from the executive board, but none of them didn’t yield large profits.」
(山田さんは、企画倒れの多い社員という評判だよ。彼のプロジェクトの多くは、取締役会からゴーサインをもらったけど、どれ一つ大きな利益を生み出さなかったんだ。)
という具合です。
最後に・・・。
21世紀の日本社会は、アメリカの猿真似で
「能力主義」
「結果偏重」
の風潮が蔓延しています。
どれだけ努力して行動しても、
「結果」= 「利益」
につながらなければ、「無能」のレッテルを貼られます。
「3o’clock shooter」には、生きづらい世の中です。
ちなみに、私の好きな言葉は
「All is well that ends well.」(終わり良ければ全て良し。)
いわゆる「結果オーライ」です・・・。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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