「3o’clock shooter」ってどういう意味?試験に出ない英語手帳(第92回)

「3o’clock shooter」・・・?

「3時のシューター」とは、一体どういう意味?

「shooter」は、「射手、撃つ人」の他に、「シュートする人」の意味も持ちます。

「シュート」

と言えばスポーツ、それもサッカーやバスケットボールを連想させます。

「3時にシュートを撃つ人」・・・何を表す言葉なのでしょうか?

 

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一般の辞書には、載っていなかった・・・。

大修館書店 ジーニアス英和辞典及び和英辞典で調べてみましたが、「3o’clock shooter」は発見できませんでした。

オックスフォード現代英英辞典でも、結果は同じでした。

インターネットでも検索してみましたが、これまた意味が載っているページはありませんでした。

 

実は、あるスポーツが由来!

私は20年近く前、ある本でこの言葉を知りました。

スポーツ用語が使われる熟語・成句の本でしたが、それまで見聞きしたことのない言葉が満載でした。

この「3o’clock shooter」は、

バスケットボール

が由来です。

元々の意味は、

「練習では上手だが、試合では結果を出せない選手」

です。

日本でも、スポーツは異なりますが

「ブルペンエース」(野球場のブルペンではいい投球をするのに、試合のマウンドでは力を発揮できないピッチャー)

が使われます。

まさしく同じ意味です。

 

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ビジネスでも、似た意味で用いられる!

これが日常生活、特にビジネスの世界では

「いい企画を出すのだが、企画倒れで終わることが多く、結果が出せない人」

という意味で使われます。

例文としては

「Yamada has a reputation as a 3o’clock shooter. Many of his projects got the green light from the executive board, but none of them didn’t yield large profits.」

(山田さんは、企画倒れの多い社員という評判だよ。彼のプロジェクトの多くは、取締役会からゴーサインをもらったけど、どれ一つ大きな利益を生み出さなかったんだ。)

という具合です。

 

最後に・・・。

21世紀の日本社会は、アメリカの猿真似で

「能力主義」

「結果偏重」

の風潮が蔓延しています。

どれだけ努力して行動しても、

「結果」= 「利益」

につながらなければ、「無能」のレッテルを貼られます。

「3o’clock shooter」には、生きづらい世の中です。

ちなみに、私の好きな言葉は

「All is well that ends well.」(終わり良ければ全て良し。)

いわゆる「結果オーライ」です・・・。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

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